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最近やっと。

2年ほど前まで、心臓に何か起こるのが怖かった。違和感があるとか、おそらく期外収縮とか、運動しすぎて過呼吸になったりだとか。

ここ一年くらいでやっと「これくらいだったらいつものこと」「こんなんで死にはしない」「放っておいても大丈夫」とわかって、どんと構えることができるようになってきた。

その理由の一つはCHDをもつ他の人たちと話すことができているからだと思う。「期外収縮ってどんな感じ?」と聞いてみたり、話を聞いてもらったり。わたしは話を聞くのがあまり得意ではないので、周りの人にいつも助けてもらっている。この場を借りて、「いつもありがとう。」と伝えたい。


18歳ごろまでは、高校から親元を離れていたこともあり、頼れる人がまわりにいなかったこともある。妹は同じところに住んではいたが、やはり年下だし。と思って。

なんというか、症状が起こるたびに「これで死んでしまったらどうしよう」と最悪のパターンまで考えることがとても多かったのだ。それで心因性だろうけれどまた動悸が増えるし心身ともによくなかった。

先ほどCHDをもつほかの人と話すことができていることも一つの理由だと思う、と語ったが、もう一つの理由はコロナ禍によるオンライン講義の影響で、1年以上も家にいることになった。その間自分のからだ、体調をよく観察できるようになったからだと思う。

自宅であれば何か起こってもすぐ近くに4年前までお世話になっていた大学病院があるし、警察署もすぐ近くだし、家族の目もある程度届いているしで、体調を少しくらい崩しても大丈夫だった。ある程度安心できる環境で期外収縮、動悸の類は起きていたがよくよく思い返してみれば30分あれば完全に回復するし、意外と元気で、「これは大丈夫なのでは?」と思えるようになった。

もう一つは1ヶ月に2回来ることもあれば2ヶ月来ないこともあるというかなりの生理不順で、かつ月経前症候群がひどかったわたしにとって、生理前というのは気分の落ち込みが激しく、またいつ生理が来るのかが全く読めないので体調不良の原因を見極めるのが本当に大変だった。

余談だが、秋は季節の変わり目なことも相まって、余計に体調が悪くなっていた。そのために高校3年間、毎年10月は、2週間ほど勝手に涙が出るわ、胃が痛いわ、胸が痛いわ、動悸(期外収縮?)がものすごく増えるわ、そのせいで余計に落ち込むわで散々だった。さすがに心身の限界を感じ数日自宅に帰っていた。それも生理が来ればほぼ治る不調であるのにも関わらず、だ。頭ではわかっていても、近くに親はいないし、かかりつけの病院は果てしなく遠い。心のどこかで不安だったのだろう。

ちなみにこの問題は低用量ピルを飲むことで解決した。

やはり、時間と安心できる環境は自分をよく知るのにはとても大事なことだと思う。そんな意味ではコロナ禍も悪くはない。

ある程度の症状が出ても、大丈夫だと落ち着くことができるようになったのはわたしの中では大きな変化であったし、また嬉しいことである。

もちろん、いつもと違うことが起きていたらすぐ行動しなければならないとは思うが、いまはこれで十分だと思う。

naru

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