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直感と論理をつなぐ思考法について

今回はこちらの本を読み
面白すぎたのでアウトプットしている

https://www.diamond.co.jp/book/9784478102855.html

結論

成功している人には妄想力がある。
技術進歩が指数関数的に進み、ボラリティが大きい時代においては、「変化に追いつける人間」が成功しているのではない。
自分の妄想を信じ、変化にむしろ動じず自分を信じきれているものが成功しているというのだ。
これはかなり惹きつけられる1文だった。

というのも僕は以前こんな記事を書いた。

変化の大きな時代で大切な要素はポジティビティ柔軟性が重要と内容だ。つまり、変化をいち早く掴み適応し個人として動ける人が、今の社会人に必要な要素だと言った。
そんな僕がこの本に出会い、以前の考えを踏みとどまることになったので紹介したい。

この本ではまず問題提起から入り、妄想力の鍛え方を細かに説明してくれる実用的な内容になっている。
今回はその問題提起から得た知識と考えをシェアする。

問題提起

まず、我々はVUCAの脅威にさらされている

Volatility(変動)
Uncertainly(不確実)
Complexity(複雑)
Ambiguity(曖昧)

例えば、脅威といえばCOVID-19だろう。
COVID-19でマスク生活を強いられ、リモートワークも進み、外食をすることも急減し生活様式すら変わった。
また、どんな対処をすれば良いかも情報が錯綜し、何をすれば助かるというものもない。
そんな中、経済をどうにか回そうとGOTO施策がたくさん打たれる。きたるオリンピックにも対応しなければ行けない。常に暖房と冷房をつけているような状態である。
曖昧といえば、ワクチンが普及し感染症予防対応が終わった頃のこと。まず、マスクがいらなくなるようになるのかもわからないが、変化が早すぎてどんな需要が高まっているのかも曖昧だ。

確かに、変化の脅威を考えると溢れるように出てくる。
友達の作り方も変わっていく、人気な居住区も変わってくる、業界も変化を強いられれば力関係も変わってくる。日本全体で見ても、国内のニュースを見れば、政府の対応の悪さが諸外国に比べると悪い。経済的にも物価も賃金も低く、年々弱い日本が浮き彫りになる。

危機感が増してくる。
僕個人でも危機感が常にあり、自分の幸せのために何か変化しなければいけないと思っている。

しかし、現代人は他人モードにハイジャックされた脳を持っているらしい。
SNSにコミュニティがあり、その情報に踊らされ、大きなネットワークの中で社会的に生きている僕らは「他人モード」で占められている。
読んでいて心が痛い。

新たな発想を産もう考えても、普段訓練していないのでわからない。
これまでの時代で大事だったのはカイゼンだ。足りていないものがたくさんあり、商品やサービスをサービスを改善していく論理性が大事だった。

ビジョン思考

これからの時代では個も組織もやりたいことがある方が強い。
圧倒的な結果を出している会社やチームの陰には、強い想いを持った人たちがいる。「論理的に導き出された戦略」や「データ分析に基づいたマーケティング」などではない「ビジョン」が必要である。
ビジョンがある人は他人の目を気にせずに、常に前を向き自分を信じることによって、もはや人生を謳歌しながら生きているのだ。

カイゼン思考
 PDCAによる効率化を目指す
戦略思考
 論理に基づき勝利を追い求める
デザイン思考
 創造的問題解決
ビジョン思考
 妄想を駆動力にして創造する
                        0 → 1
                         △      
           ビジョン思考         |                   デザイン思考
                         |
                         |
                         |
Vision Driven    <-------------------------------->        Issue Driven
                         |
                         |
                         |
           戦略思考                |                     カイゼン思考
                         ▽
                   1 → ∞

この分類には衝撃を受けた。
ビジョン思考が最も魅力的なことがわかった上で、自分がどこにいま生息しているのかを認識するのである。
既存のものを改善していく1 → ∞をしている民なのか、ゼロから何かを産み出そうとしているのか。
問題をベースとする思考を持っているのか、やりたいことなどのビジョンを基に動いているのか。
この分類によって自分が「どこに生息している民」かわかるのである。

4つの世界

著者のnoteより https://note.com/sasokunitake/n/nb08064c246d8

この本ではビジョン型に近づくため、妄想力を鍛える方法を細かく教えてくれる。しかし、他のカイゼンの民が必要でない訳でない。
ビジョン思考型の民もビジョンを持った上で、カイゼンを繰り返さないと成功に近づけない。ポイントは、カイゼン思考だけでは難しいという点。個人レベルでいうと、自動化や前述のVUCAの脅威が襲いかかるため、弱い立場になる可能性があるのである。

大事なことは知ること

個人でも組織でもやりたいことがあり、ビジョンを持っていることが強いことはわかった。しかし、全員がイーロンマスクのようなビジョン型人間にはなれない。
全員が妄想駆動で生活をして、夢を追いかける人が大半になるのも無理がある。
人には得意・不得意があり、彼らにあった特性を伸ばすほうが敵策だ。

つまり、自分の生息地を知った上で誰と組めば良いかを考えれば良い。
カイゼンの人だけが集まっても全く新しいことは産めないだろう。カイゼンが上手い人は、妄想という新しい発想力が求められていることを知った上で、得意な人と組めばいいのである。

今回は本の最初にしか触れていないが、この自分の生息地を知ることが最も重要に感じた。問題提起が自分の知識としてあるかないかで、危機感を持てるかどうかに関わる。意識が改革されたのだ。

個人としては、戦略の荒野で戦っているだけだとわかったので、より大きな絵を描き、妄想していこうと思った。きっとそれが自分にとって一番楽しく、後悔のない道だと思った。
この記事は一部を紹介しているものなので、ぜひより多くの人に本を手に取ってもらいたい。
僕が感じた価値観を広げた体験をシェアできれば幸いである。

終わりに

新しい知識を入れることは大事
無意識に情報は偏ってしまう

最近は週ごとに新しいプレゼンをして、アウトプットを繰り返していた。しかし、自分の欲しい情報を集めて噛み砕く作業をしていただけと気付かされた。

レコメンド・エンジンの精度は上がり、自分が気になるはずの情報ばかりが画面を埋めている状況で、頭の中は誰かの知識でいっぱいになっていたと感じた。
仕事に時間を費やすほどインプットの幅は狭まるような生活をしているので、無意識に独自性を失っていることに一番驚いた。

幼い頃はみんな妄想だらけの生活をしていたはずなだ。これからは、童心に返るような思いで、新しい価値観を入れたい。自分の余白をつくり、発想力を鍛えていきたい。

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