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誰も言葉にしていない感覚を、言葉にする感覚。

こんばんは、どんぐり企画の鳴海です。

なぜか最初の一行だけ太字になっちゃった。まあいいや。

私、Xで「単語はかせ Bot」というアカウントをフォローしています。

普段あまり使わない単語をその意味と一緒に紹介してくれるbotアカウントです。

全然縁のない分野の知識を得るのは個人的に好きで、大学生の時とかは、Wikipediaの「おまかせ表示」でランダムに記事を見て回ったりしていました。

この単語はかせBotもランダムなので、興味がない分野の単語が出てくることもあるし、そりゃ使わんなみたいな単語のことも多いんですが、たまにぶっ刺さることがあります。


この間は、「ペトリコール」

曲名とかでよく聞く単語ですが、意味は知りませんでした。

雨が降った時に地面から上がってくる匂いのことらしい。
ギリシャ語で石のエッセンスという意味ということで。
おしゃれすぎんか。

天候や季節の変わり目の独特な匂いが好きなんですが、それにまさか名前がついているとは...!

ついでに調べていると、
雨上がりの匂いにも名前がついていた。

好きなんよな〜、
地面が濡れてひんやり涼しい空気が下の方に溜まってて、
まだ雲が残ってる中、太陽が頑張って照らそうとしてくれている感じ。
条件がよかったら、虹なんか出ちゃったりして。

そして、
すーっと息を吸うと入ってくる爽やかな匂い。

これの名前、ゲオスミン。

ゲオスミン。

ペトリコールみたいなオシャレ単語じゃないですよ。
ゲオスミン。

流石にかわいそうでしょ。
「ゲ」の時点で負けてる。大負け。
勝ちの気配すらせず完全敗北。
ペトリコールに敵とすら認識されず蹂躙されている。

ぺちゃんこだ。ゲオスミン。かわいそう。



季節の匂いと言うと、
今日は、夏が始まる匂いがしましたね。
Xでも同じようなことを言っている方がたくさんいて、こういう感覚的なことを共有できるのって嬉しい。

他者と「感性の共通点」に気がつくことって、新しい物語とか研究が始まる原点なんだろうなと思う。

ペトリコールを研究して命名した人も多分そう。

A「雨の降り始めって、なんか独特な匂いするよね?」
B「するねー」
A「やっぱするよね!?あれってなんなんだろうね?」
A「雨の成分とか?」
B「地面でなんかの成分と混ざって起こっているんかな?」

的な!?

五感で捉えるものは主観でしかないから、言語化して他者と共有するのって難しいけど、だからこそ共感を生んで、何かが始まるきっかけになる。

自分が日常的に感じている色々なこと。当たり前だと思ってしまう節があるけど、あえて言葉にしてみるのって面白いかも。

その最も手軽なのが擬音語擬態語なんだろうね。

私も、ペトリコールみたいな、
言語化できていなかった感覚を言葉にするような創作、やってみたいな。


ん?ゲオスミン?
ゲオスミンは知らん。


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