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税金の勉強始めました

 一念発起で声のお仕事を始め、会社員の傍ら収入を得ている兼業ナレーターのむとうまきこです。

 声の仕事を開始した当初は、1件500円というダイエットサプリの初回お試しみたいな金額だったものが、仕事を受ける場所や内容を少しずつ変えていって、有難いことに1件数万円のお仕事をさせていただけるまでになりました。

 あくまでも「会社員の傍ら」なので、会社で決められている基準の範囲内でやっており、これ1本で生活していくぞ!専業フリーランスで身を立てるぞ!という予定も希望もありません
 ですが、声のお仕事を始めたそもそもの動機が、夫の転勤で私の働き方がどうなるか分からなくなる事態に備えるためだったので、

「会社に依存しない働き方を模索する」「自ら稼ぎ出す力を付ける」

そのための、自己啓発の一環的な位置づけで、税金の勉強を始めてみることにしました。


1.節税とエクセルが大好きな主婦です

 唐突な告白ですが、私元々、エクセルをものすごく作りこんで我が家の所得税・住民税シミュレーションをしておりまして、

・住宅ローン控除ありでふるさと納税する際の自己負担2000円で収まるギリギリ上限額 →ネット上の一般的なシミュレーターではそこまで試算できない
・ふるさと納税をしても確定申告不要にできる制度(ワンストップ特例制度)って損する場合もあるのでは? →所得税と住民税では人的控除の差額が発生するため、絶妙にきわどい所得額の場合に、絶妙にきわどくワンストップで損する可能性がある、という非常にマニアックな話です。上限ギリギリを狙いすますようなふるさと納税してる方でなければ、通常関係ありません。親切な土浦市のHP(「注」参照)ではそのあたりがさらっと書かれていますが、これで意味わかる人は少ないと思う。
・医療費控除は、我が家の場合、夫婦どっちの名義で出すほうが得か

などを事前にものすごいリサーチして、家から1歩も出ずe-Taxで確定申告して、最終的に住民税決定通知書で答え合わせして、正解してたらほくそ笑む、という、そういう変態です

 また、確定申告繁忙期の税務署で入力補助をするバイトをしたことがあって、その時に税務署職員さんから教えてもらったありとあらゆる税周りのライフハックを個人的にフル活用して生きてきました。(このバイト経験で、個人の確定申告なら人にアドバイスできるレベルに税金に詳しくなりましたが、そういうことをするのは税理士法違反となりますのでやりません)

 そんなわけで、元々税金に親しみがある…というか税金についてあれこれ考えるのが好き。という、そういう変態です


2.意外と稼げてしまった

 何しろ導入がクラウドソーシングサイトでしたので、こんなに有難い金額をいただけるようになるとは夢にも思わず、赤字にしないのは大前提としても、税金の心配をするほどは手元に残らないだろう…とタカをくくっていました。
 しかし……本当にただただ有難いことに、継続的に、事業と呼んで良いのではと思える程度にお仕事をいただけるようになったため、何かしら考えなくてはと思い至り、慌てて税金の勉強を始めたという次第です。


3.何はともあれ情報収集

 そんな稼げるわけないし、と思ってた時代の私の知識レベルとしては、

副業の収入は「雑所得」でおk(゚∀゚)
・雑所得(雑収入-必要経費)が20万円以下なら申告しなくてもおk(゚∀゚):実際には、20万円以下でも報酬から引かれた源泉徴収所得税を取り返すためには申告必須&医療費控除など年末調整された上で確定申告をするなら、その時には20万以下でも申告しなければならない&住民税的には20万円以下でも申告が必要、などから申告したほうが良かったっぽい。

という大変雑なもの。

 でも、手元に残る金額が20万円を大きく超えてくる見込みとなった今、そもそもどうすべき&どうするのがお得なのだろう?と思い、それっぽい本を読んで情報収集を始めました。


「フリーランスが知らないと損するお金と法律の話」
 ライトノベル作家で、ゲームのシナリオライターなどもされている師走トオルさんの著書。クリエイターならではの経験に基づく知恵がいっぱいで、お金のことはもちろんですが、特にフリーランスに関わりの深い下請法について書かれていたところがとても勉強になりました。それぞれのトピックについてものすごく詳しく書いてあるというわけではないのだけど、「え?何その制度!?」という取っ掛かりになることを目指した本とのこと。フリーランスは全員読むべきと個人的に思いました。


「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」
 税理士・大河内薫さんと、漫画家・若林杏樹さんの共著。初心者向けのマンガ・イラスト織り交ぜた本って、内容も当たり障りなく大して密度ないものが多いイメージですが、これは結構ガチで、ちゃんと面白く、ちゃんと勉強になる良いバランスの本でした。「これはどうかな……」という経費はきちんと説明できるならとりあえず申告してみる!その上で否認されてても加算税はこれぐらいで済むんだし!という計算式が載っていたところが勉強になりました。


「フリーランス1年目の経理」
 税理士である著者・冨永昭雄さんが「1年目はあえて税理士に頼らず自分で申告しよう!」というメッセージを掲げて書いていらっしゃることに、まず男気を感じる。笑 でも私も本当にその通りだと思います。この本で初めて、自宅で事業を行う場合住宅ローンの利息分を家事按分して経費に計上して良いことを知りました!



 ネット検索で大体知りたいことは分かってしまう良い時代ですが、本という形で網羅的に書かれたものも読んでおきたいなぁと思って、まずこの3冊を読みました。本によって、クリエイター目線~税理士目線という違いが表れていたりして、それも面白い。

 領収書と売り上げを1年分まとめておいて、最後は税理士さんに丸投げ!というのも本当に憧れますが(そしてそれが一番コスパ良い気がしますが)、「まずは何でも自分でやってみたい」という2歳児みたいな思考回路のため、今年(といってももう半分すぎちゃったけど!)は自分で頑張ってみるのだ!ということを決定いたしたのであります。


 よし、(私の中では)なんとなく方向性が見えてきたぞ!というわけで、次回は確定申告ソフトの話を書きたいと思います。




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