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「何がわからないか、わからない…」を脱却する。15分、2人夕会のすすめ。

新しくプロジェクトに入ると、知らない用語が飛び交ったり、誰がキーマンなのかがわからなかったりして、なかなかパフォーマンスが出しづらくなってしまうこと、誰しもあるんじゃないかなと思います。

また、自分がチームリーダーの場合は、メンバー一人ひとりがパフォーマンスを存分発揮できるよう、土壌をはぐくむ必要があるな~~~(なかなか上手くできないけども…)とも思っています。

そんなことを思う中で実施した、「15分、2人夕会」が思ったよりも効果があったので、似たような悩みを持った人に届いたらいいなと思って書いてみます。

15分、2人夕会を始めたきっかけと効果

システム開発のリーダー(当時はオンラインではなく対面でのプロジェクトでした)をやっていたときに、とあるメンバー(便宜上、Aさん)が毎回の打ち合わせできょとん…としていたので声をかけてみました。

するとAさんから「日々の会議で何を言われているのか全くわからない。そもそも何がわからないのか、わからない」と言われました。(言ってくれて、本当にありがとう…。これ、言ってもらえなかったらマジで何も進まなかったよ…)

何がなんだかわからないことって、あるよね

「じゃあ会議でわからなかったことをAさんがメモして、そのメモに私が答えていく時間を毎日ちょっとだけとってみようか。ひとまず15分」と話し。

夕方にこの15分の時間をとることに決め、毎日やったところ、1か月ほどでAさんの仕事のスループットがすごく上がりました。
会議内での発言も増え、自信がついてきたからなのか顔つきが変わった(晴れやかになった)ことが印象的でした。

私側の効果として、新規メンバー向けに説明すべきポイントがわかったり、何より自分の言語化力(業務知識も、開発知識も。また、謎の社内用語の解説もうまくなりましたw)が鍛えられました

具体的なやり方

15分、2人夕会の具体的なやり方は以下です。

  1. Aさんは会議に出たときに「(聞くほどじゃないかもしれないけど)よくわからないな…」ということをメモする

  2. 毎日の夕方に15分、Aさんから①を聞き、リーダー(この時は私)が答える

  3. Aさんのメモがなくなるまで会話する。もし私がわからないことがあればその場での回答は保留とし、翌日以降のトークテーマにする。

技術用語だけでなく、とりあえず「よくわからん」というものはメモしてもらいました

やってみたくなった人に

毎日15分だったら決して取れない時間じゃないと思いますし、オンラインで働く機会が増えた今の時代なら「2人夕会をオンライン会議で実施し、他の人はラジオ感覚で一緒に聞く」、なんてやり方もあるかもしれません(リスナーは「あ、それ私もわかってなかったんだ。聞けてラッキー」と思うこともあるんじゃないかな、と)。

メンバーの方はリーダー(またはそれに準ずるような人)に「毎日15分、一緒に夕会やってもらえませんか?」とリクエストするのは難しいと感じるかもしれませんが、リーダー的にも「メンバーにわからないことがあって仕事がすすまないとか、エンゲージメントが下がるぐらいなら、毎日10分とか15分とか会話してメンバーの仕事がめっちゃ進んだり、エンゲージメントが高くなる方がいいな」と思っている人は結構いるのでは、と思います。

「質問すると、相手の時間を奪ってしまうのでは…」と思って躊躇することや、「自分でまずは調べなくては…」と考え込んでしまうこともあるかと思います。

自分で調べることもとても重要なのですが、「そもそも調べ方がわからない」とか、「15分以上1人で悩む」とかがおきるなら、誰かに聞いた方が「チームの時間が奪われない」かなと私は思っています。

チームも、リーダーロールをとっている人にも、いろんな考え方の方がいますので、もちろんこの考え方がすべてではありませんが、様々な試行錯誤をする中で、そのチームらしい一手を選んでいけるといいなと思います!

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