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#26 無償で価値を提供するコミュニティは経済なき戯言なのか?
個人と組織の能力を最大化する伴走者
ナラティブサポートの上村です。
先日、数人で有志で立ち上げられたコミュニティに参加しました。
そちらで世代を越えて地域の課題についてブレインストーミングをして非常に楽しく色々な気付きも得て良い体験を出来ました。
有志の6名の方で立ち上げた会で毎月リアルイベントを実施されており、参加費は回ごとに1,000円という安価なものでした。おそらく会場費や備品などの運営に使ってプラスマイナスゼロか赤字が出るくらいではないでしょうか。
私も月1回オンラインで学生と社会人が交流する場を運営しており、会費等はいただいておりません。最近このような低会費や無料で場を提供するコミュニティが増えていると感じています。
無償コミュニティの是非
「経済なき道徳は戯言である」という言葉もあります。
社会貢献に繋がる素晴らしい取組であっても収益を生まなければ資金力も付き継続できなかったり、良いサービスを提供できないという問題があります。結果として続け事が物理的にも心理的にも難しくなってしまう問題があります。しかしこのような取組は以下のような間接的に「経済」を生むからこそ取り組まれている方がいるのだと思います。
本業への動線
イベントへの参加者やコミュニティへの登録者に対して自身の本業での取組を紹介する事で本業サービスの購入に繋げる事が出来ます。思いに共感してくれている参加者が多いので潜在的ファンであり、顧客になる可能性が高いという特徴もあるかと思います。
新たなコラボへの展開
参加者同士、参加者と主催者側との間でコラボレーションして新たなサービスや商品が生まれるという事も良く起こります。私も昨年から毎月1回、本の読書会に参加しているのですがそちらで各々が課題図書を要約して発表しています。そこからそれぞれの特性や強みも知る事が出来て、参加者のお1人から声をかけていただき一緒に仕事をする事になりました。結果として「経済」を生み出す活動になりました。これだけで投資(本の購入代)した金銭面に関しては回収できております。
アイデアの獲得
先日のイベントでは5~6名×4チームでブレインストーミングを行い、1つのテーマでアイデアを出し合うのですが、100個を超えるアイデアが出てきました。そこでは与えられたテーマではない自分自身の本業等の課題に対しても照らし合わせて考える事が出来るアイデアもありました。そのようなアイデアを本業で活用する事で新たに「経済」を生み出す事も可能です。
心の報酬
何より先日のイベント中、私はずっと笑顔で楽しく過ごす事が出来ましたし、終わった後も何か清々しい気持ちでした。こんな場所を地元でも作りたいなぁと思ったり、この人たちと何かしたいなぁと思ったり、様々なポジティブな感情が湧いてきました。参加者側でもこのような体験を出来ました。私が運営しているコミュニティでも参加者の方の新たな行動に繋がったり、アハ体験をされている姿を見たり、素敵な嬉しい感想をいただく事がありますが、とても元気をいただき明日への活力になります。そういった感情が長期的に見れば「経済」を生み出す動力になっているのだと思います。
まとめ
企業においても社会貢献活動は利益を直接生み出さないかもしれませんが、ファンを生んだり、新たなコラボに繋がり、結果として自社、顧客、社会にとっての三方良しな活動になっていくのだと思います。
しかしもちろんこういった取組はそのような事を目的として打算的に考えるのではなく、本人達が「楽しい」「やりたい」と内から湧き上がってくる思いが一番大事だと思います。
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