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孤独

独りぼっちになってどれだけ日が経ったのかさえ分からない。
ただ分かるのは、この家には誰も居ないことだけ。

おじいさんはどこに行ったの?
おばあさんは?
先輩犬は?
どうして独りぼっちなの?

どんなに吠えても誰も来ない。
食べ物も水もない。
もう何日も飲まず食わずだ。
こんな事は初めてだった。
真っ暗な夜に怯え、空腹に耐える。
どんなに暑くても日差しを避けるものもない。
徐々に動くのさえ億劫になる。
けれど、この家を守らなくちゃ。
家族で過ごした家だから、しっかり守らなきゃいけない。おじいさんが帰ってきたら、たくさん褒めてもらう為に。

徐々に弱っていく犬を見かねた近所の人が時々食べ物を庭に投げ入れてくれる。
空腹はそれで凌ぐ事が出来た。
しかし、孤独は埋まらない。
おじいさんが帰ってくるまで。
ただひたすらその日の為に待ち続ける日々。


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