一番やりたいことを避けてきた過去
9月末まで、大手企業で
研究開発職として働いていました。
これが私のやりたいことだと思って
一生懸命に就活を頑張って
入社したにもかかわらず
社会人になってそうそう
しっくりこない感じはありました。
今、当時の気持ちをよくよく掘り返すと
自分がやりたいことだと思ったこの仕事は
一番やりたいことを何度か避けて
たどり着いた仕事だった
ということに気づきました。
小さい頃から
看護師になりたいと思っていました。
中学生のとき、母にその話をすると
大変な仕事だよ。
ゆかにはケアする仕事は向いていない。
患者さんに毎日根気よく向き合うことができる？
一日中パソコンに向かう仕事にしたら？
と言われました。
母は医療従事者ではありませんが
病院内で仕事をしているので
大変さをよく知っているし
本人に向いている仕事に就いたほうが
幸せになれるだろうという
親心からだとは思うのですが
自分がやりたいことを
できないと言われて
すごくショックでした。
でも、考えているうちに
確かにそうかもしれないと
自分でも納得してしまいました。
小さい頃から友達が少なく、
小学校の休み時間は一人で
本を読んで過ごしていました。
読書も好きだったので
そこまで寂しくはありませんでしたが
「皆と同じようにできない自分」に
強い劣等感を持っていました。
本当は私だってクラスの皆みたいに
友達と楽しく過ごしたかったのに
輪に入る方法が分かりませんでした。
そんな私は
コミュニケーションに難があるから
人と接する仕事は向いていないんだ。
と思ってしまいました。
その後、栄養学に興味を持ち
大学で管理栄養士の資格を取得しました。
病気の治療ではなく
予防分野での栄養指導の仕事につきたいと
ずっと思っていたものの
募集が少ないことを知り
目指すのをやめてしまいました。
大学受験のときには、志望校の倍率が高くても
諦めず受験に挑戦してきたのに
就職では何もしないうちから
諦めてしまったのは
心の奥底に
「自分には人と接する仕事はできない」
という気持ちが根強くあったからだと
今振り返って思います。
コミュニケーションにコンプレックスがあって
学校では目立たない自分でも
勉強だけは得意だったので
受験は自信を持って挑戦できました。
高校でも大学でも、志望校に合格でき
学内でも成績は上位のほうで
分かりやすく「学校名」で褒められることに
慣れてしまいました。
もともとそんなに高いレベルの学校を
目指すつもりはなく
看護科のある高校に入って
早く社会に出るんだろうなと思っていました。
でも、自分がどうやら勉強ができると
気づいてからは
無意識に高学歴志向に染まってしまい
県内トップレベルの高校
栄養学科で国内トップの大学に入学し
大学院まで進学し
有名企業に就職する道を
選んできました。
商品開発を通して
健康増進にも関わることができるし
大きい会社に入れば
社会により大きな影響を与えられるから、と
やりたいことに2回もフタをして
見つけた答えだったのに、
そのことは忘れ
これが本当の自分の望みだと思っていました。
無事就職してからも
誰もが知る「会社名」「商品名」で
すごいねと言われることが多く
そこにしがみついている自分がいました。
でも、仕事に対して
ずっとずっとモヤモヤしていました。
昨年、モヤモヤが爆発し、
本当にやりたいことを探すための
「内面への旅」を始めました。
過去の出来事とそのときの気持ちを
掘り下げていく中で、
・一番やりたいことを選んでこなかったこと
・「コミュニケーションが苦手」
「勉強が得意」
な自分に合わせた道を選んできたこと
に気づき、
本当にやりたかったことは違うのだと
認めることができました。
それでもなお、
会社を辞めたら後悔するんじゃないかと
思っていました。
今まで積み上げてきたものから
降りるようで怖かったのです。
でも、実際に思い切って辞めてみて
本来の自分に戻れたようで
スッキリとした気持ちです。
対人業務に対する不安は今でもありますが
自分の強みが分かったことで
それを生かせば乗り越えられると
思えています。
プロフィールに
「自分の気持ちに気づくサポート」をしたいと
書いていますが
もともと持っていた気持ちが
周りの目や世間の常識とされるものによって
変わっていってしまい、
いつしかもとの思いを忘れ
自分の気持ちを勘違いしたまま進んでいく
これって不幸だなと思うのです。
この勘違いに気づかないまま、
どれだけ頑張って新しい道を探しても
迷走してしまうから。
かつての私がそうでした。
自分と向き合って、
もともとの気持ちに気づける
そんなお手伝いができたらと思っています。
今日はちょっと長くなりましたが
お読みいただき、ありがとうございました。
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