見出し画像

研修管理と言う仕事

研修管理という仕事があることをご存知でしょうか。名前の通り自社の研修を管理する仕事のことをさします。大企業などは年間たくさんの研修をしています。そのため、それを管理する方がいるのです。

例えば、従業員3000名いて2年に1回全社員に受けさせるとします。1回あたりの研修での参加人数が25名だとした時、1年間で60回研修を実施するイメージです。新入社員とかだと2ヶ月間や半年研修をする会社様もありますので、小さい勉強会などを含めると100回ぐらい研修が稼働しているところがあります。すごくないでしょうか。それを管理するために、

全員の出欠情報を管理し、「研修後のアンケートがどうだったのか?効果測定の結果はどうだったのか?管理職登用前のアセスメントはどうなのか?」みたいなものを資料にまとめ、外部講師の日程調整、教室の準備、弁当手配、などなど・・・・・・・

を行なっています。やること多すぎだろって思いますよね。

人事の方がこれ +「採用」を兼務で担当してた場合恐ろしいことになります。4月ぐらいの時期は翌年度の新卒採用と新入社員の受け入れがピークになります。おそらく火を吹くことになります。忙しすぎて、私ならハゲます。疲労困憊で整骨院に通うかもしれません。

そのような方の業務を減らすために、研修管理と言う仕事があるのです。その仕事内容を以下紹介いたします。

とても面白いので興味を持つ方がいるかもしれません。

<研修実施背景>

まず近年研修実施を増やす企業が増えています。増え方でいうと2016年あたりの従業員1人あたりの研修費が2019年は110%伸びる予測と出ていると言われています。かなりの回数増加が予想できます。
そのような状況の中で研修を管理する事務手続きが増えることは容易に想像できます。結果として今事務職員(派遣スタッフ)を求める企業が増えています。

(1)研修管理とは何か?


大手企業は年間70〜100回以上研修を行なっています。研修の種類は様々で「営業研修」「マネージャー研修」「新入社員研修」「プログラミング研修」など一度は聞いたことあるような研修を各企業様で実施しています。
研修管理は、その受講者情報の管理や出欠確認、当日の講師への挨拶、研修後の片付けなどを行う仕事になります。主な仕事を以下に時系列で並べます。


(2)時系列で仕事を知る

時系列で仕事内容を紹介します。全部で④になります。細かい内容が載っているので検討されている方は参考にして頂けると幸いです。


①研修準備:
・受講履歴の管理(欠席、回の変更があった受講者の記録を付ける)
・事前アンケートを受講者にメールで送付⇒回収と集計(未提出者へのリマインドメール送付)
・名簿(グループ分け)、出欠簿、名札の作成
・オリエンテーションマニュアルの作成(過去のものを流用し、修正)
・研修準備物の用意(マーカーやホワイトボードなどの物品)
・テキストの作成⇒先方確認⇒印刷
・研修後のアンケート用紙の作成、印刷
・講師への資料送付、申し送り
・会場の案内用の貼り紙作成
・会場設営(机、いす、資料配布など)
・講師用の飲料水、お茶の準備
②研修実施:
・朝の講師対応(お茶出し、当日打合せ、お弁当手配、タクシー配車有無確認)
・会場の開錠、照明、マイクの電源確認
・受講者の受付(当日の欠席、遅刻、早退の有無の確認)
・開講オリエンテーションの実施
・出欠簿のコピー保管、原本の保管(原本は報告書提出時に一緒に出す)
・聴講(エクセルで聴講記録を取る)
・会場の管理(受講者、講師が過ごしやすい環境の提供)
・受講者の遅刻、早退時の欠席届の記入依頼
・受講後アンケートの配付、アンケートと受講者名札の回収
・講師、人材開発担当者と研修終了直後に振り返り実施(朝に講師の移動予定を確認しておく)
・アンケート用紙のスキャン⇒読み取り後にアンケートは人材開発担当者にお渡しする
・研修会場の片付け(講師から名簿や事前アンケートまとめを回収する)
③研修終了後の事務処理:
・研修終了報告書の作成
・聴講報告書の作成(エクセルに入力)
・アンケートの集計(グラフ作成、自由記述欄のテキスト打ち及び要約)
・講師報告書の回収(たまに送り忘れる講師がいる)
④受講者のフォローアップ:
・実施2か月後フォローアップメールの送付対象者のチェック(出欠簿、名簿原本を見る)
・フォローアップアンケートの文章作成⇒先方チェック⇒送付
・3か月後フォローアップアンケートのメールの文書、及びアンケート(エクセル)の作成
・確認テストの作成(フォローアップアンケートと一緒に送る)
・フォローアップアンケート、確認テストの未返却者へのリマインドメール送付
・フォローアップアンケート、確認テストの集計
・フォローアップレポートの作成



などが1研修につき発生する業務になります。

色々やらないといけない仕事があるように思えますが、基本的にはルーティンの業務なので負荷がそこまで多くない業務です。
また様々な人材育成のスキルが構築できるため、今後人事や育成担当になりたい方などにはおすすめです。

もちろん部下育成などの内容は、子育てにも非常に役立つ内容です。

私自身はたくさん研修管理をしてきたので、体験内容を詳しく話しすることは可能です。人材育成に興味があったり、将来的に人事になりたいと思っている方はこのような仕事を探してみてもいいのではないでしょうか。

短時間でもできる仕事です。時短が必要な方なども募集されている仕事だったりするので、検討されている方がいれば検討してみるのもいいかもしれません。


以上研修管理の仕事でした。正直まだあるのですが、一部紹介にしておきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?