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幸せな時間はあっという間に過ぎるからこそ価値がある

大学時代からずっと仲良くさせてもらっている先輩夫婦の結婚式に参加しました。
2人の出逢いはアルバイト先ということもあり、新郎側・新婦側ともにアルバイト先の友人が多く来ていました。

私のアルバイト先は大学時代から非常に仲が良かったので、久しぶりの再会でみんなテンションが上がって大盛り上がりでした。
まるで同窓会で、本当に幸せな瞬間でした。


でもそんな楽しい時間は本当に一瞬で終わってしまいました。
そして楽しい時間が終わった後に訪れる寂しさと虚無感。
過ごした時間が楽しければ楽しいほどその反動が大きくなる、ちょうど二日酔いと同じようなこの感覚が本当に嫌いです。
(結婚式の翌日はちゃんと二日酔いでした)



なぜ幸せな時間はこんなにもあっという間なのか、この現象に科学的根拠はあるのか、半分現実逃避で調べていると、興味深い記事を見つけました。(以下抜粋です)

主な要因は時間経過に対して向けられる注意であると考えられています。時間の経過に注意が向けられる頻度が高いほど時間がより長く感じられるのです。逆に,時間の経過に注意が向けられる頻度が低い場合や,時間の経過以外の事柄に注意が向けられる場合には,時間は短く感じられます

公益社団法人日本心理学会


言われれば「それは確かにそうだよな」と思うようなことが書いてありましたが、非常に腑に落ちました。
一言で言えば、「時間を気にすることなく、目の前のことに没頭していると、時間はあっという間に過ぎるように感じる」ということになります。


以前次のような記事を書きましたが、幸福を感じられるシチュエーションと、時間経過が速く感じるアルゴリズムが、まさに重なってるんですよね。

“没頭”とは、今この瞬間に集中することです。
そして幸せとは、「自分の価値に沿った行動に没頭した結果得られる副産物」です。

詳細は以下の記事を読んでみてください


なので、幸せな時間があっという間に過ぎるのは、心理学的な観点から言えば当然のことなのです。




ここまで読んで「なんだよ、都合悪いじゃん」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、私の考えは逆です。
幸せな時間はあっという間に過ぎてしまうからこそ、より価値のある時間になる」という考えです。


昔から日本人は一瞬の儚さに趣を感じてきました。
数日で散ってしまう桜を見て綺麗だなと思ったり、
一瞬で見えなくなってしまう花火を見て心奪われたり。
それらは一瞬で儚いからこそ、そこまでの過程でワクワクしたり、目にすることができた時に特別な感情を抱いたりするわけです。



このように考えたら、
「幸せな時間をなおさら噛み締めて楽しもう」
「終わった後に寂しさを感じても、いい時間だったなと記憶に刻んで、幸せな余韻に浸ろう」
という思考に変わってきませんか?


楽しい時間があっという間に終わってしまうことに対して嘆くのではなく、
その儚さから趣も味わうことができたら、
人生の幸福も2倍に増えそうですね!🍀

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