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マタニティーブルーズを経験してなんとかのりきりました。

今年の2月頭に帝王切開で第一子を出産したのですが、出産した女性の3〜5割が経験すると言われているマタニティブルーズが自分のところにもやってきました。

結構割合が多いから覚悟していたんですが、実際に身をもって体験すると本当にしんどかったです。

マタニティブルーズは、出産後の女性の30-50%が経験します。マタニティブルーと呼ばれることもあります。出産直後は気持ちも高ぶっていますが、産後数日から2週間程度のうちにちょっとした精神症状が出現します。多くは、ふいに涙が止まらなくなったり、いらいらしたり、おちこんだりする症状がでます。

日本産婦人科医会


コンビニコーヒー事件

症状は一言で言うと情緒不安定なのですが、慣れない育児で精神的に追い詰められていることも重なり、本当に些細なことで悲しくなったりイライラしたりするんです。

例えば、ある時夫が仕事が休みの日に1人で用事をしに車で出掛けて、帰りにコンビニのコーヒーを1人分(夫自身の分)買ってきたんですよ。

帰ってきて夫が自分1人分のコーヒーを持ってるのを見て、わたしはとてつもなく悲しくなって怒りました。理由は、コンビニに寄るなら私にも何か欲しいものが無いか聞いて欲しかったからです。そして私もコーヒーが飲みたかった!

まともな方が見たら何て自分勝手で理不尽だし、くだらない!と思いますよね。今の私もそう思います。でも当時はそれが抑えられないんです。

産後すぐはなかなか自由にコンビニに行くことすらできないので、コンビニに寄るのなら私だってこのお菓子が食べたかったのに!とか、私もコンビニのカフェラテが飲みたかったのに!ということがイライラとなって表に出たのでした。

些細なことでも感情がジェットコースターのように振り切れるのがマタニティブルーズ。
例えるならいつでもコップの水がギリギリの状態なので、ちょっとしたことでも感情が溢れ出ちゃうんです。

終わるまでひたすら耐えるしか無い?

マタニティブルーズのことは産前から知っていたので何かできることが無いか調べていましたが、具体的な対策はあまり見当たりませんでした。

検索してよく出てくるものとしては、

  • 身近な人に自分の感情を吐き出す、我慢しないこと

  • 自身の身体や育児の負担をなるべく軽減できるよう周りに頼りましょう

といったことくらいのようです。
私自身はできるだけ事前に夫や母に「自分もマタニティブルーズで情緒不安定になるかもしれない」と伝えておいたり、家事など家のことをなるべくしてもらうようにしたりしていました。
なのでだいぶマシな方かとは思うのですが、それでも辛いものは辛いんですよね。

産後3週間くらいで落ち着いた

この感情ジェットコースター状態は産後3週間ほどで落ち着いた気がします。2ヶ月経った現在はもうほとんど無くなりました。
ただ慣れない子育てで子どもを守ることに神経質になっている部分はありますし多少のストレスは抱えています。ただそれはとても自然なことなのかなぁという気もします。

おかしなことではない、とはいえ本人も周りも辛い

私の場合は周りの友人や知人でマタニティブルーズになったという話をあまり聞いたことがなかったので戸惑いもありました。(プライベートなことだから皆あまり公にしないのかも)

日本産婦人科医会のサイトには「自然に経過を見るだけで通り過ぎていきますので、雨宿りをするような感覚でやり過ごしてしまいましょう。」という説明が書かれていますが本人や身近な家族からするとそんなのんびりしたこと言ってられない!もっとなんとかならないんかと切に思いますよね。

ただ、こういうことがあると知っておくことで、「噂に聞いてたアレかぁーー!でもこれは症状、出産によるホルモンの変化であり、別におかしなことじゃないから今は自分を労わろう」というように思うことはできました。

なので私の場合は実際に経験した方の経験談をネットで読んだり、Youtubeを見たりして「自分だけではないのだ」と言い聞かせ、
夫にも冷静な時には「じきに過ぎるから、ごめんね。今は耐えてくれ!」と頼み謝りながらなんとか乗り切ったように思います。

それにしても、マタニティブルーズに限らずこういうことがあるともっと学校などで教えてくれておいたらなぁ、と思わずにはいられません。

加えて妊娠出産には”時間薬”と呼ばれるものがどうも多い気がします。(時間が経てば時が薬となって解決してくれる)
つわりなんかもそうですよね。

経験した人からすればそうなんですが、当の本人は結構辛いので、もう少しなんとかならないかと思うばかりです。

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