足摺

スイスの湖畔にいる

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我流!雑に作れるローファットなパンデピス / Pain d'épices

はじめにスイスのスーパーは製菓材料の棚が充実しているように感じる.毎朝作るプロテインマグケーキに必要なベーキングパウダーが150g で0.5CHF (1CHF≒170円) で手に入る.その棚に"Gingerbread spice" というものがあり,チャイ好き・ジンジャーブレッドラテ大好きな私は,一体何に使うのだろうと調べた結果 "Pain d'épices" という料理がヒットした. また現在の家には電子レンジがない代わりにオーブンがあり,またオーブンの利便性が非常に高

    • 八丁味噌ときのこのスプレッド / Hatcho Miso and Mushroom Spread

      はじめにスイスに滞在中,アペロとディナーに呼ばれた時に作って持って行った一品 「赤ワインと合うかも,まあ赤ワイン飲んだことないんだけどね」と言って渡したらウケてました.またこれを気に入ったPh.D の学生が,博士論文のおまけに本レシピ掲載してくれたのもいい思い出です. 愛知県出身ではないのだが各地を転々とした結果,赤味噌の味噌汁が一番好きになった.あの独特の渋みが少量でも食べた気にさせるのと,なんだか体に染み入る感じがする.小学校の給食で,赤味噌の味噌汁なら味気ない白飯

      • #2

        【川斜・川傾・河斜・河傾】 川斜→川傾→河斜→河傾 の順に河口に至る. 何を指し示す言葉なのかは不明だが「河」の字が下流に行くほど用いられているのは,川幅の広い川を指し示した漢字だからとの説明を受ける. 四段階を示す単語の上に,河床の写真が添付.石の形状が若干違うようだった.

        • #1

          【MSV-2】 先天乳児高血圧症 文字通り。 遺伝する確率が高い。CTスキャンすると、白い斑点がポツポツと見える。霜降りみたいなもんだと先生が言っていた。 先生が日当(恐らく日替わりの当直のことだと思う)の先生に、「やだーーマニュアル通りじゃない!(MSV-2の典型的な症例が現れておりほぼ確実に罹患しているの意)」と言っていた。でも一応検査しておきますね、と患者の母に伝えていた。 放っておいても死ぬわけではないが、成人してから手術すると体力が1/2になってしまい生活に支障が出

        我流!雑に作れるローファットなパンデピス / Pain d'épices

        マガジン

        • 曖昧なライン
          4本
        • 成増辞書
          2本

        記事

          無題

          どことなく戦争の予感がする日々。 若者の間では、高速鉄道と高速道路が並走している架線橋の一部、線路の真上にせり出している構造体の上に乗って、写真を撮りあうのがブームになっていた。 封鎖された4車線の都道の真ん中で、ぼろ布を着た肥満気味の男が投げていた手榴弾は胡桃程度の大きさだったから、思いのほか爆発は小規模だった。 沿道のカフェのガラス越し、おばさん達が談笑しているのが見えた。 手榴弾は誤ってカフェで爆発した。私は「人口が密集していると被害も甚大になるもんだな」と反対側

          浜通り

          目が覚めたら,私は高校の校庭で寝ていた. どんよりと曇っていて肌寒い.少し高低差があるのだろうか,校庭の片側は3階ほどありそうなコンクリートの崖になっていた.その上を走り込みをしている運動部の女子の掛け声が通っていく.壁のように反り立っている白壁の高校校舎の背後に裏山程度の山が迫っていた. 私は起き上がって地図を探そうと決めた.高校は下校時刻を少し過ぎたばかりだったので駅に向かうであろう高校生に目をつけその後ろをつけた. 若干海のにおいがする.おそらく5km以内に海がある

          小田急野田線町田行き急行列車を茅の台駅で待っていた。

          フルスイング空回りそれを冷ややかに見てる私、なかなかに居心地が悪い。バッターボックス真後ろの席。突っ走りたいのに眠たい。あと一歩アクセルを踏み込めないひょっこりオドオドな気持ちがこんにちは。遅れたり、走れなかったり、転んだりして焦る焦る焦る経つじかん時間時間みたいな夢をしょっちゅう見る(2014.12)。 こないだは神奈川県の西の方で終電を逃しかけた。とりあえず池袋、とりあえず町田と駆け込んだ駅のフロアは一面ベルトコンベヤーになってて、乗り換えるには、お目当て×番線行きのベ

          小田急野田線町田行き急行列車を茅の台駅で待っていた。

          海はつながっている

          授業の合間に昼寝の時間があって、私は気仙沼についていた。 気仙沼は、断崖絶壁の上に、リニアな都市構造を持った街だった。海側から片側一車線の歩道がない道路、片側アーケードの商店街、さらに一筋内陸に入ると、海岸線と平行にジグザグに道が引いてあって、その沿道に平屋の長屋が並んでいた。さらにその上の街路を歩くと「津波はここまできました」という赤いラインが道路に引かれていて、私は海の方を思わず見てしまった。海側の道の反対側にはマンションが建っていて、隣の建物との隙間から海が見えた。海

          海はつながっている

          定位しない梅田

          私は梅田にいた。梅田にいたのだけれど風景が安定しなくて、目線を移すたびに変わってしまっていた。少し時間があったので、せっかくだし天満界隈か南堀江界隈かで時間を潰そうとかと、私は地図を思い浮かべた。 街は、碁盤目状で南北に核がある都市構造だった。 梅田にいる私は、天満に行くには東へ、南堀江に行くには南西へ行かなければならなかった。南堀江は本町の辺りまで南進しなければならなかったので、梅田を回ってから天満に行こうと決めた。持っていた電動キックスケーターで走るにはちょうどいい距

          定位しない梅田