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育児と続き③

今のあなたの家族との関わり方は、どこから来たのか?
この章の最初に「あなたは家族との関わり方で満足していますか?」についてお聞きしましたが、なぜ、そのような関わり方をするようになったか、考えたことはありますか?

わたしたちは、知らない間に周りの人たちから影響を受けています。わたしも、気づかない間にいろいろな人たちから影響を受け、ときに共感しながら、ときに反発しながら自分の生き方を模索してきました。

そうする中で、「自分の人生はこうありたい」と納得しながら進んできました。理科の授業でリトマス試験紙というものを使ったことがあると思います。

これは紙を液体に入れて酸性かアルカリ性かを調べるものですが、周りの人たちとの関係もこれに似ています。周りの人たちという液体に自分というリトマス試験紙を当ててみる。

すると自分が共感するか、あるいは反発するかが分かります。反応はどちらでも価値があると思うのですが、大切なことは、このリトマス試験紙を当ててみること、つまり、自分が周りの生き方にどう反応するかを見極めることです。

周りの人をみて「うらやましい家族との関わり方だな」と思えば自分にも取り入れれば良いし、逆に、「そうでもないな」と思えば、自分は取り入れなければいいだけのことです。あなたは今までどんな人にリトマス試験紙を当ててきたのでしょうか。

①あなたの両親
意識をするかしないかに関わらず、両親のあなたへの関わり方は、あなたの家族とのかかわり方に影響を与えています。

両親のあなたへの関わり方に満足していますか?もし満足していないところがあるとすると、どこでしょうか?

育休パパと話してみて多かったのが、自分が両親からたくさん関わってもらったので自分の子どもに同じように関わってあげたいという思いでした。中には、両親からの関わりで満足できなかったことがあるので、逆に自分の子どもにはそんな思いをさせたくないと考える人もいましいた。

いずれにせよ、自分の家族との関わりを考える上で、両親が影響を与えていることは間違いありません。

②あなたの兄弟
あなたの兄弟は、それぞれの家族とどのような関わり方をしているでしょうか。家族で帰省する人は、兄弟がどのように家族と向き合っているか見える場面です。

かなり珍しいケースですが、家族の中に、男性で育休を取った人がいると、自分も育休を取るということが選択肢になってきます。

また、短いとはいえ、兄弟の家族との関わり方を間近で見ることができます。そうすることで、「いいなぁ」とか「自分とは違う関わり方をしているな」とか新しい発見があります。その新しい発見から、知らず知らずのうちに、自分の生き方や家族との関わり方が作られていくのです。

③あなたの職場の人
上司が育休を取ると、同僚が育休を取るより2.5倍、男性の育休の取得率が高くなるというデータが出ています。

もし幸運なことに、同僚や上司が育休を取っていれば、あなたも育休が選択肢に入ってくるはずです。逆に、職場で育休を取った男性がいなければ(ほとんどがこのケースですが)子どもが生まれるときには育休、という考えすら頭によぎらない人がほとんどです。

また、当然ですが、働き方も職場の人に影響を受けています。「正社員は残業するのが当たり前」と暗黙的に共通理解がされている職場で、自分だけ定時に帰るには周りの理解や根回しが必要です。

長時間の残業で家に帰る時間が遅くなると、当然ですが、子どもやパートナーと過ごす時間も限られてきます。

しかし、同僚や上司も同じような生活を送っていると、その生活に違和感を持つことが難しくなってきます。やはり、知らないうちに、職場の人からも家族との関わり方について、影響を受けています。

ここまで
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