”ハーバードの美大”はトイレがすごい
2019年6月24日~7月5日の2週間、アメリカ東海岸・ロードアイランド州のプロビデンスにある美大 Rhode Island School of Design(通称RISD)のサマープログラム「Information Design + Data Visualization」を受講してきました。
(建築物が美しい街)
そこで体験したことの記録です。今後RISDで受講する予定の方や、アメリカの美大のSummer Programってどんな感じか知りたい方の参考になれば良いなと思っています。
かんたんな自己紹介・・2019年9月からニューヨーク工科大学でFine ArtsとTechを学ぶアラサー日本人。思春期にスイス留学を4年間、東京のIT業界上場企業やベンチャーで社会人を5年間経験した後、アート・デザイン経験0でも海外美大を色々合格した為、へんな自信だけ持って世界のNYへ挑戦しに行く。
なぜ受講したか。9月からNYで学ぶのでその準備がしたい、トップ美大による授業を知りたい、Infographicが好きなので制作方法を学びたい、この3つに全て上手く当てはまったのが、このコースでした。
RISDは評価の高いアメリカのデザインスクール
RISD(リズディーと皆呼んでいる)はハーバードの美大と言われているとおり、レベルの高いデザインスクールとしてその名が世界で知られています。QSランキング2019は4位で毎年上位。卒業生には、Airbnbの創業者やJill Stuart等がいます。
学士や修士プログラムに入学するのは簡単ではないかもしれませんが、サマープログラム自体は基本全ての人に門戸が開かれているので、最低限の英語スコアを提出できれば、誰でもトップレベルの美大のクラスを受けることができます。
また、ぼくが今回受講した2週間のコースでは、アメリカの学生ビザを申請する必要もなかったので、その点も心配ありません(※来年は変わっているかもしれないので確認しましょう)。サマープログラムによっては取得が必要でこれがけっこう大変です。例えばNYにあるSVAのCDFNYプログラムでは求められます。
駅っぽくない駅に到着
ボストンを朝出発し、電車で約30分ほどかけて、ロードアイランド州のプロビデンス(Providence)という駅に到着しました。この街にRISDがあります。むしろ学園都市なので、RISDやBrownなどの学校を中心に街が形成されているようなイメージです。
(駅は駅に見えない)
RISDサマープログラム、まず最初は寮へのチェックインです。駅から徒歩5分ほどなので歩いて寮ヘ。アメリカは場所によって道路がイカれているので、軽くないスーツケースをゴロゴロひきながら歩くのは心配でしたが、Providenceは比較的綺麗な道路状態で問題ありませんでした。
寮っぽくない寮に到着
(寮の全景)
寮の前に着きました。立派な建物です。銀行か何かを改装したものだそうです。この写真は後日撮ったものですが、当日はRISDの現学生らしき人たちが寮の前に陣取ってサマープログラムの学生のチェックインを受け付けています。
そこで自分の名前を告げてカードをゲット。
これが学生証兼ルームキーです。いわゆるとげとげした物理的な鍵じゃなくて便利。
また寮の建物に入る時にもこのカードキーをピッとしないと入れなかったり、寮内部のランドリーやプリント出力、RISDの学生食堂の決済など色々な場面で利用しました。
なので自分の顔をイヤでも見ることになるので、自分が思うベストショットを送っておくことをおススメします。
ぼくの部屋がある階に着きました。
一気に寮っぽくなります。
下半分の写真は部屋のドアです。左写真のように名前はデフォルトで書いてくれていますが、用意されているチョークで自由に描いて遊べます。ぼくもみんなに楽しんでもらえるように、あみだくじを描いておきました。
トイレが割れていた
部屋はこんな感じ。
1人部屋や2人部屋の選択肢があり、ぼくは1人部屋を選びました。思ったより広かったです。居室部分で10畳~くらいでしょうか。
ベッドにはシーツや枕は付いてないので、買いに行く必要があるようです。ホテル装備の気分で行かないようにしましょう。
あとトイレの便器が割れていました(写真右下)。座って体重を掛けるとその割れ目が絶妙に閉じてお尻のお肉を挟んでくるので、ちゃんとイタイです。早速メンテナンスに修理対応のメール。(月曜に学校から帰ってきたら、ピカピカつるつるの便器にちゃんと直されていました)
ベッド回りの備品買い出しに行く前に、「Lunch+Resource Fair」へ向かいます。
ここでもまたなんか受付的なことをして、建物の中に入ります。
上では学校の各窓口がブースを開いており、下には食堂があります。食堂は大賑わいです。
この段階で知ったのですが、Summer ProgramはPre-College(大学入学前)プログラムの学生と同じタイミングで実施されます。なのでその学生とご父兄が多くいらっしゃいました。
トイレに驚く
ただそんなことよりもこの日一番驚いたのは食堂近くのトイレです。
分かるでしょうか。
ジェンダーレストイレです。初めてでした。もちろん飲食店にあるようなドアを開けたらすぐトイレで鍵をかけるタイプのトイレではなく、パブリックな施設でよく見るような個室がずらっと並んだトイレです。鏡の前で手を洗っていたら、バタンと個室から女性が出てくるのは最初驚きます。そして目が合うと場所が場所なのでちょっと気まずいです。
食堂近くのトイレだけではなく、RISDの他の施設にも多く設置してありました。ジェンダーレストイレは男性専用トイレよりもキレイに保たれているので素直に嬉しいです。
例えば、スタジアムや映画館など時間帯によって集中的に混む施設ならば、男性の小以外は全てジェンダーレスで括りシェアした方が、混雑緩和になる気もします。ジェンダーレストイレは色々な意味で時代の流れに沿っていると感じます。
トイレに感動したぼくは、買い出しへ向かうことにしました。
ざっくり買い物リスト:
・シーツ
・枕
・毛布
・バスタオル
・シャンプー
・ボディソープ
・洗剤
買い出しのお店で勧められたのは「BED BATH & BEYOND」です。
RISDとは全く関係ない話ですが、このお店の名前を聞いてテンション上がる人は「The Good Place」ファンだと思います。Eleanor Shellstropが家族の話になったとき号泣したチェーンのお店ですね。
おぉ!
そう!これ!!
何に興奮しているか気になる方は「The Good Place BED BATH & BEYOND」と画像検索、しても出てこなかったので、Netflixで観ましょう。
※トイレネタが続きましたがここで終わりです
Providence名物「Water Fire」
Providenceの街では「Water Fire」というイベントが土曜日の夜(月1くらい?)に行われます。
市内中心部を流れる川でファイヤーを焚いて、音楽と一緒に盛り上がるイベントです。3分くらい堪能して寮に戻りましたが、寮自体が川から徒歩30秒の距離感なのでかなり近く、音もでかいため全然聞こえます。
イベントは20時くらいにスタートして、結局24時過ぎに終了するので、休みたくても我慢です。
また、音関連でもう1点。Providenceは非常に綺麗な町並みなのですが、それに似合わず”大音量バイカー”たちが夜(たいてい週末の夜)にけっこうブンブン言わせてます。Water Fireのイベント中も大音量音楽に対抗するかのようにブンブン言わせるので、ただただノイズが巻き起こります。
街に最初着いて学校周辺も歩き、この美しく穏やかな環境は”親が子供に行かせたい街&学校ナンバーワン”だなと勝手に考えていましたが、この”大音量バイカー”は気になるかもしれません。
世界60ヵ国から、約200人が参加
夜が明けて、6月23日日曜日。遅めの朝にSummer Program全体のオリエンテーションが行われました。
話されていたことの抜粋:
・RISDはTextileから始まった
・今回のサマープログラムには世界60ヵ国から、約200人が参加してるよ
・通学スタイルは寮とそれ以外で50:50の割合
・Fleet Libraryおススメ(←異議あり※後述)
・PC labあります、MAYAも入ってる
・Public Safety 24時間7日体制(専用の電話番号も表示された)
・RISD bucksという専用通貨の存在
・dedicated counselorもいるのでなんかあったら相談してね
・Meditation spaceもありますよ
・My RISD appインストールしてね(RISD Bucksチャージに必要)
説明後、1時間くらいのキャンパスツアーがあります。
(ぞろぞろ)
後ろにいると全然ガイドの説明が聞こえないあるあるを体験しながら、色々まわって最後に食堂に着いて終わりました。
部屋に戻って歩いていたら、足元に違和感が。
針ですね。ラグにハリ。
そっか、Textile(織物、繊維の意味)から始まった学校の寮ですもんね。
授業初日
6月24日月曜日の朝。
Design Centerという寮から歩いて5分の建物の1Fに集合。用意されていたささやかな軽食を頬張りながら、デザイン系クラス履行者向けの全体説明を聞きます。
ここには過去の作品がいろいろ飾られています。ぼくの作品も1年後飾ってあるのでしょうか。
説明が終わり、みんなそれぞれのクラスに初移動。ぼくの教室はこの建物の8Fだったので、2週間ずっと通学は楽でした。
どんな人が受講しているか
教室に入ったところで、クラスメイトの全貌が明らかに。
初日にいきなり写真を撮っているわけではありません。こちらは最終日の集合写真です。
ご覧の通り「ダイバーシティ」です。トルコ、サウジアラビア、アメリカ、シンガポール、UAE、中国、日本と様々な国から訪れていました。
集合写真あるあるですが、色々な人のカメラで撮られました。これはTAKE4くらいだったので、流し目をやってみようと思って失敗している右奥2番目がぼくです
2週間を通して分かったことですが、年齢層も幅広かったです。
一番のボリュームゾーンはおそらく20代前半~半ばで、半分くらいを占めていました。他の大学でデザインを専攻しさらに専門的に学ぶために受講しに来た学生が多かったです。RISD現役生で夏もRISDに来るというRISDラブな人も。
また、他の国でイラストレーターまたはデザイナーとして働いている方、アメリカの他の大学に留学している娘を持つお母さんなど色々な背景の方がいました。
真ん中の白人男性が先生です。また左奥の白人女性がRISD現役生のアシスタントです。お2人にはとても助けられました。
(お2人ともアメリカ人)
授業内容
さて「Information Design + Data Visualization」の授業内容についてです。
「情報のデザイン+データの視覚化」、つまりニュースや数字の羅列だけでは分かりにくいようなデータを、ストーリーとして組み立てて、イラストや図式を使い、相手が分かりやすいように伝える技術を学びました。
座学と実践です。一言でいうならInfographic(インフォグラフィック)。
ぼくの場合はそれに加えて、面白さであったり興味を引くことがそもそも重要と考えているので、一人隠れテーマで臨みました。
このコースを受講する予定の方は、このパートは読まない方が良いかもしれません。ここ最近は毎年同じテーマのようなので。
(教室は8階にあり日光がいつも入って素晴らしいです)
2週間で2つのプロジェクトを実施しました。
1つ目は「3 Trips」、2つ目は「Country」です。
「3 Trips」は、Providence(今住んでいるところ=寮)から3つの目的地までの旅を視覚化(Visualize)するプロジェクトです。目的地は、教室まで、自分の国の家まで、アメリカで好きな場所までの3つです。ぼくはグランドキャニオンを選びました。
「Country」は、先生からそれぞれランダムに(おそらく全員の出身国は外して)国が割り当てられ、その国の情報を視覚化するプロジェクトです。
大体のデータは事前配布されて探す手間は省かれるので、視覚化に落とし込む作業に時間を割くことができます。ぼくはスペインでした。
どちらのプロジェクトでも最低限載せるべき情報や項目数などの要件は与えられましたが、見せ方は基本自由です。
提出フォーマットは、サイズを問わない表面1枚、またはアコーディオンタイプから選びます。ぼくは「3 Trips」では表面1枚、「Country」ではアコーディオンタイプを選びました。
クラス内では、表面1枚で両プロジェクトとも実施した人が多かったかもしれません。
(ぼく専用の机。素晴らしい眺望)
1日の授業の流れ
一応9:00から16:30という時間枠がありますが、始まりも終わりもスッと始まってスッと終わっているような感じです。朝早く来てやる人もいれば、夕方型の人もやりやすい環境です。
初日は座学がメインで、Infographicの基本を勉強しました。スライド50枚分くらいの歴史を学びました。
(ふむふむ)
2日目以降は座学はそんなになく、大体60分間くらいを1日のどこかのタイミングで織り交ぜてきます。10:30からだったり14:30からと決められた時もありました。
チャートや図式の種類、色の効果、また先生が趣味/仕事で収集する新聞に掲載されたInfographicの切り抜きを皆で見て感想を言い合ったりしました。
何回かペアワークの時間があり、課題のInfographicを渡されて、その構成項目を分解して発表したりもしました。
それ以外は基本的にプロジェクト制作の実践時間です。そして実践している最中に、先生とアシスタントが生徒それぞれの机を回っていきます。生徒の方向性を聞いたり、作業の進捗度を見たりして、作品完成まで個別にアドバイスをしていくスタイルです。
質問をする際は、ちょうどぼくの机に来るタイミングで聞いたり、すぐ解決したい問題の場合は、PCを持って聞きに行ったりしました。
IllustratorとInDesign
さて、Infographicを作るにあたって、AdobeのIllustratorとInDesignをがっつり利用しました。
ただぼく自身はイラレもインデザインも経験ありませんでした。厳密に言うと、イラレの本を買って1ページ目のベジェ曲線で一旦休憩に入り、手つかずの状態が数年続いているような感じでした。
なのでほぼ1から質問しまくりで最終的にはアシスタントの方をかなりうんざりさせました。ちゃんとある程度基本を身に着けてからいきましょう。そちらの方がスムーズに進められます(至極当然のことを言っています)。
一応そんなイラレができない人のために、アイコンなどはNoun Projectといったフリー素材のサイトのものを活用することもでき、実際使っている人もいましたが、なんか意味ないなと思ったので、ぼくは全てオリジナルを作りました。
作品
制作した作品がこちら。まず「3 Trips」のプロジェクトです。
「Journey of Soundwaves」
旅の中で聞く音の体験を音波として視覚化、またそれぞれの街のアイコンである建築物をその音波に組み込ませることで、旅に関する時間と経験を表現した作品です。
大きな画面で見ないとほとんど見えないのが残念ですが、実際は24x18インチ(約60x45cm)です。インチシステムも最初苦しみました。このシステムに固執するアメリカが謎です。この作品は全てイラレで制作しました。
「Country」はスペインの情報をピクセルアートで視覚化しました。スペインの誇る8つのアートと建築をピクセルアートで制作し、時系列で表現して楽しめるようにしたので良かったら見てください。
なぜピクセルアートか。ピクセルは最小要素であるため情報をシンプルに届けるインフォグラフィックの目的に合致すること、そしてピクセルアートのインフォグラフィックをあまり見たことがないことためです。
(さらに個人的な理由として、見た目が可愛らしいので目を引きやすいし、そもそもピクセルアートを作ったことがなかったのでその機会を探していたこともあります)
※縦型で作成したので、スマホのが見やすいかもしれません
こちらはイラレとインデザインの組み合わせで制作。
正方形サイズを27枚、縦型アコーディオンで並べたものです。
食環境が貧弱なProvidenceでのおススメ3つ
さて、2週間のRISD生活で一番困ったことがあります。食です。
Providenceはアメリカの田舎なので食べ物には全く期待せずに行ったのですが、それでも苦労しました。日本で生まれ育った後海外に行って一番苦労することは食だとぼくは思います。
RISDの食堂は狭く、ランチ時は常に満杯です。
夏のSummer Program生とPre-College生だけであの混雑状況だったら、通常期どうやってやり過ごしているんでしょうか。
品揃えに関しては一応、揚げ物もサラダもピザもポテトもピザもあります。ただ毎日ほぼ同じなので飽きる人は飽きます。
食に関してほんのちょっとでもこだわりがある人は、マイナスの期待をしてきましょう。
逆にいうと、何か料理を作って振舞えるのであれば、人気者になれるかも。
部屋は広いし、普通に使えるキッチンもあります。中国人のクラスメイトはふつうに自炊していました。
そんな中でぼくが見つけたProvidenceでおススメの食を3つご紹介します。
1. 美味しいデリのSerendipity Gourmet
美味しい野菜のおかずが置いてあるデリです。
アメリカは野菜を食べる機会を自ら作りにいかないと全く食べる機会に恵まれません。気づけばハンバーガーとフライドポテトを食べています。このお店に来るまでの1週間で、肉と揚げ物以外で食べたのはサーモンベーグルくらいな記憶。
信じられない人もいるかもですが、久しぶりに野菜を見たら喜びを覚えました。「おぉ野菜よ(久しぶり)」と思わず口走りました。1週間野菜断食した後に行くと天国に見えます。
2. ナッツ&ドライフルーツが素晴らしい Yoleni's Providence
ギリシャ料理のお店です。一番スゴイのがお店奥に陳列されてあるナッツ&ドライフルーツ!全てギリシャ産。
(試食もできる)
ナッツにこだわりがあります。ザクッと説明すると、
「あなたが普段買うようなナッツに”油”の成分表示があるとき、それが意味するのは一つだけ。揚げられたということです。でもここのナッツは、新鮮で栄養たっぷり、そしてなによりも”焙煎(ドライロースト)”されています!楽しんで!」
といった感じで書いてあり、健康に良いです。味はもちろん素晴らしい。
お店自体も天井が高く、居心地がとても良いです。店員さんも話せばフレンドリー。
3. 結局マルコメの味噌汁
2週間も終わりに近づいているときに、食堂でひっそり佇むマルコメの味噌汁製造機を見つけました。とっても。。美味しかったです。もっと早く知りたかった。。
(Providenceで一番美味しかったかも)
おまけ:マイ箸を持参しよう
一回、UberEatsで出前を取りました。課題制作で忙しいときにとても助かるなぁと思っていたところ、オーダーして届いたパスタに、まさかのフォーク等のカトラリーが付いてない。。(手・・?)
これがデフォルトなのでしょうか。この気の利かなさ、日本では考えられない。仕方なく寮まで戻って、どこかで多めにもらっておいたフォークを持ってきて、食べる羽目に。
海外ではマイ箸を持参することをおススメします。
以下小ネタ集:
おつりありますか?
街中のセブンイレブンなどのコンビニ前で「Do you have change?」と、まともそうな質問を浮浪者に結構な確率で聞かれます。危ないニオイしかしないので無視しましょう。
川に興奮するUAE人、橋に興奮するトルコ人と日本人
クラス終わりに、クラスメイト3人とシェア自転車でProvidence観光をした時の話。
メンバーは32歳のUAE人男性、22歳のトルコ人女性、19歳の中国人女性、そして30歳の日本人男性(ぼく)。
RISDからずっと東に漕いで行くと、大きな川にぶつかります。でかいけど正直どう見ても単なる川です。ただドバイ在住のUAE人だけがテンション高くなっていたので、
「ドバイには水場はないのか?」と文字に起こすとなんとも失礼めな質問を彼に投げかけると、
「いやあるけど、こんな自然な感じじゃない」みたいな答えが返ってきました。なるほど。
その後、寂れた味のある橋に行きました。ここでテンションが上がったのはトルコ人と日本人です。
(クラスメイトの中国人女性が撮影した写真)
どうでしょうこの味のある雰囲気。スタンドバイミーのワンシーンで出てくる橋にもちょっと似てて、テンションが上がりました。実際に枕木の間は何もないので、めちゃくちゃ体が細い人は、踏み外したらおそらく落ちます。
逆に、UAE人と中国人はあまりテンションが上がっていませんでした。
文化の違いでしょうか。映画好きかの違いではなさそうです。勝手にスリルを好むかの人間性の違いと結論付けました。
WIFI環境良い
2週間ネット接続に困ったことはありませんでした。寮でも教室でも高感度なRISDのWIFIが行き届いています。
もちろん自転車で行くような場所だったりまでは飛んでいないので、SIM接続が必要でしょう。
Fleet Library使えない
美しい図書館がSummer Program生にも開放されています。
ただ平日の9:00から18:00までしか空いていません。平日は9:00から16:30までクラスです。また17:30くらいに図書館にいると、スタッフからプレッシャーを受けるので、実質1時間くらいしか利用できません。意味あるのでしょうか。
Feel Unnatural in Nature
自転車で走っていたら、ふと「Feel Unnatural in Nature」が頭に浮かびました。
写真のようなProvidenceの自然もそうですが、街中でも作りこまれた?世界感が不自然に感じる場面が何回かありました。オープンワールドのゲームでずっと移動しているような感覚。
Google Carに写ったかも
最終日、ちょうど寮をチェックアウトして駅へ歩いていたら、Google StreetViewを撮影するGoogle Carが走っていました。もしかしたら写ったかもしれないので、アップデートに密かにワクワクしています。
(これは完全にぼく用の備忘録です)
●まとめ
・海外の美大に興味ある人は、サマープログラムを受けると雰囲気が分かるのでおススメ
・RISDのサマープログラムに参加している人は多種多様なので、今やマイノリティである日本人も溶け込みやすいと思う
・RISDではまずトイレに驚く
・デザイン素人でもなんとかなる(やる気とちゃんと質問して実践すれば)
・食にこだわりのある人はProvidenceは難しいかも。多少大丈夫って人にはとても住みやすい街(平和)
最終日に3人で。
クラスメイトの中国人がチェキを持っていました。味がある。
次はNYです。
(2つ目のサマープログラム。現在MAYA勉強中)
nari
P.S. 数字インスタグラム始めました
追記:RISDインスタに掲載
RISD Continuing EducationのInstagram公式アカウントに取り上げて頂きました。