何を習得してほしいか

2021年をどんな年にしたいか。年始めに1年の目標を設定するのは楽しい。
今年はMind Meisterというアプリを用いて考えてみた。大方考え終わるのに2時間かかってしまった。この考える時間が楽しい。

仕事面、特に高校生を相手に実施するスポーツ科学の授業について考える時間が長かった。「何を教えるか」という教師主導かつ学生受け身の状態ではなく、「学生が何を出来るようになるか」という学生主体的な考えで授業を担当していきたいなと考える。

授業を通じて共に学んでいければ良いなと思う点は以下3つ:
①探求心の向上
②課題発見・解決力の向上
③アウトプット力の向上

①探求心の向上

探求心の向上以前に興味を持ってもらうことは重要である。
では、学業(学問)のおもしろさとはなんだろうか。それは理屈を追い求めるおもしろさ、「なぜ」が分かった瞬間の脳内の爽快感などだろう。

おもしろさを伝えるには何が効果的か。教師側が探求を楽しく行う姿を見せること、共に探求を行うこと、この2つなのかなと思う。

昨年はプライオメトリクスと題した授業で、生徒達を静的ストレッチ、動的ストレッチ、コントロールの3グループに分類し、その前後で垂直跳びの数値を計測という取り組みを実施してみた。このような実験形式での授業は興味を引き出しやすい感覚があり、このスタイルは増やしていきたいと思う。

②課題発見・解決力の向上
社会で生きていく上では必要となる力である。
この力の向上には、自分の課題は何かを探すという考える行為を行うことが求められる。この考える行為がクセついていない、そもそも考えることを放棄している場合がある。一方、「しっかり考えなさい」と言ったところで変化するとは到底思えない。どのように伸ばしていくか、考えるクセを持ってもらうようになるか。

そのクセを付けるには、目標を立てるというのは効果的だ。
学生が成し遂げたいことを紙に書きだす。成し遂げるには何が必要で何が不要か。達成時点から逆算して、現時点で何を行ったら良いか。目標、現状把握、能力の向上・改善手段などを考え、それをPDCAサイクルでガンガン回していけば良い。自分の目標を起点に考えるという行為はおもしろいものだ。さらに目標を設定することで、努力のベクトルを正しい方向に向かせられる可能性も高まる。

課題解決力は解決手段の幅を広げる、手段の質を高めるという2つが軸となる。
柔軟性を高めたいとする場合、手段の幅を広げる考えでは、ストレッチ、入浴+ストレッチ、FullROMの筋トレなどがあるだろう。
手段の質を高める、この場合はストレッチとすると、時間、朝か夜か、呼吸法などが挙げられる。
課題解決の手段の幅と質を高められるサポートをするのがこちらの役目だと思う。

③アウトプット力の向上
自分の考えを述べられるという能力は大事だ。アウトプットは、パブリックスピーキング(人前で発表)、文章作成、メモ書きなどが挙げられる。とにかく話す・書くという経験を積むことが重要だ。アウトプット力に関する自分の指導力は「とりあえずやってみよう」というもの。この分野に関する指導力を高めていく必要はありそうだ。


大まかに3つを軸に挙げてみた。
この軸に沿って、経験を積んで学ぶというサイクルを回していければなと思う。


さて、トレーニング行ってきます~


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