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寅さん記念館/山田洋次ミュージアム(東京都葛飾区・柴又駅)

姓は車、名は寅次郎、帝釈天で産湯を浸かったことでお馴染みの寅さん。国民的な映画である『男はつらいよ』の主人公である。全国民が必須の映画なので観ていない人はいないはずである。当然。三作くらいなら観た、なんて自分のような甘ったれた根性では男はつらくない。もっとつらがるには全作をみるべきである。男なら。

寅さん記念館とその映画監督である山田洋次ミュージアムは同じ敷地内にあり、どちらか一方のみを楽しむのはややナンセンス。どうせなら両方とも行ってみたい、というのが人間の性である。正々堂々と楽しんでしまえば良いのである。
さすがは国民的な映画で全国民が観ているだけあって館内はやや混雑している。熱狂的なファンもいるようで、映画で描かれていない寅さんの裏設定である幼少期のエピソードなどが紹介されている中で感涙にむせぶ人もいたのには驚く。

寅次郎の前日譚があるとは

映画の舞台となる浅草「くるまや」のセットが再現されている他、隣にあるタコ社長の印刷所も再現されていたり、舞台となる浅草界隈の街並みが再現されたジオラマセットがあったりして見応え充分。残念なのは記念撮影の音楽が寅さんの世界観に似つかわしくない上にうるさいこと。ガンガン鳴る音楽のせいで再現映像の音声が聞こえなかったりする。

まったり寅次郎

『男はつらいよ』をはじめ国内の多くの映画を手がけた監督である山田洋次ミュージアムも館内に併設されている。こちらは寅さんミュージアムに比べるとシンプルに1フロアながら、山田洋次監督のそれまで手掛けてきた映画やドラマについてを紹介している。『学校』シリーズや『釣りバカ日誌』シリーズ、近年では『小さいおうち』『キネマの神様』などを手掛けている。

山田洋次ミュージアムの大船撮影所

トイレはウォシュレット式と和式。長年に渡り続けられてきたシリーズというのもあってミュージアムに訪れる年齢層も年配の方が多いのもその理由の一つかもしれない。ちなみに中央広場ではモンチッチ人形がイベントを開催していた。モンチッチ人形も葛飾区の出身だという。

寅さん記念館はミニチュアも充実していて飽きない

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