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相田みつを美術館(東京都中央区・有楽町駅)〜パナソニック汐留美術館(東京都港区・汐留駅 高砂コレクション展)

・相田みつを美術館

有楽町の国際フォーラム地下にある相田みつを美術館。向かう途中で不思議なカップルを見かける。片方がゴシック・ロリータファッションの女性でもう片手はやや年嵩の男性。ところどころでカメラを構えて撮影している。なんかの撮影なのか、趣味なのか、そういうビジネススタイルなのか、よくわからないけど周りはサラリーマンばかりなので明らかに異質だった。

https://www.mitsuo.co.jp/museum/index.shtml

相田みつを記念館は展示室が二つに分かれている。
手前の第一展示室はなかなか広くて、書家である相田みつをの歴史を紐解くような形をしている。
ところどころに座ってくつろげるスペースがあって、これもまたゆっくりと見てほしい、という優しさからくるものだそう。だって人間だもの、歩き続けるのは疲れるんだな。
生前の肉声も流されている。考えてみれば亡くなったのも平成になってからで、そう遠くない時代に生きていた人だったのだ。
カフェーも併設されているが、見学者は他に1人のみという状態だった。そりゃ平日だもの。トイレは洋式。
奥側の第二展示室は入口が別で、小ぶりな印象ながら相田みつをの絵や仕事場のジオラマが見られる。

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・パナソニック汐留美術館

ついでに新橋まで足を伸ばし汐留のパナソニック汐留美術館へ。
高砂コレクションとして、香水瓶や香道具の名品を展示している。

アラビアで発生した香水文化から、ヨーロッパに渡って発展して行く歴史をたどりながら、その折々で香りを収納する器。デザインが洒落ていて手元に置きたい気分である。
一時期、香水を集めていたのもあって親和性が高く、どんな香りの香水が入っていたのか興味深い。

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見学者はほとんどが女性である。ガラスの器が多いのでラリックやガレの名品もある。
奥に入れば香道具の展示。日本古来の伝統芸能である香道。茶道や華道に比べるとややマイナーだけれど、やってみると意外と楽しかったりする。
昔すこしだけ試したことのある組香(香りを当てるゲームみたいなもの)でもかなり品位の高い香道具を使用していたが、それよりもはるかに高級な香道具が揃っている。頻繁にやるものじゃないけど欲しい。

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最後は美術館が所持しているルオーのコレクション。ここではルオー作品の入れ替え展示を行っている。今回は企画展としてルオーだけでなくルドンの作品も展示されている。ボードレール『悪の華』の戯曲化で使用されたそうで、ボードレールとルドンという最高にデカダンスなコラボレーションにヨーロッパの暗黒を見出すのであった。

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