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夢美術館(東京都八王子市・八王子駅)

ビュータワー八王子というビルの中にある美術館。美術館へはエレベータを使用して2階へ上がることになる。

入口では北村西望の彫刻がお出迎え。北村西望といえば長崎の平和祈念像で有名な彫刻家。タイトルが『夢』だけにこの美術館にちなんで入手したものかもしれない。

1フロアの中に3つの展示室がある。あまり広い美術館ではなく、どちらかというと大きなギャラリー、といった感じだろうか。

今回は企画展として市民公募の夢美エンナーレ入選作品の展示会。150近くある作品の中から、見学者の投票によって入賞作品を決めようという試みである。撮影はできない。

展示室は全部で3つあり、企画展は第1、第2展示室で行なっている。これまでには浮世絵、かこさとし展覧会、笠間日動美術館コレクションなどだいぶバラエティに富んだ企画展を行なっており、企画展の内容によってはかなりじっくりと見学することができるかもしれない。今回は未来を担うアーティストの作品が多数だったため、どうしても吟味するような上から目線になってしまうのは反省すべきところ。

収蔵品展示を行なっている第3展示室では洋画家の小島善太郎、版画家の城所祥らの作品を展示している。注目だったのは夭折してしまった銅板画家の清原啓子で、幻惑的な作風にアングラ好きはたまらない。『久生十蘭に捧ぐ』と題された作品が今回は展示されている。HPでは資料研究のサイトも設けている。小島善太郎に関しての研究はなかなか読み応えがある。

https://www.yumebi.com/documents/tsite_Kojima_denki.pdf

見学者は脅威のゼロ。スタッフの方が多い。トイレは洋式。


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