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大塚/駒込ギャラリー巡り(東京都豊島区/新宿区・大塚駅/巣鴨駅/駒込駅)

Art Week Tokyoをきっかけに見つけた未訪問のギャラリーがいくつかあったので、それらを中心にしつつ、大塚や駒込のあたりだったり早稲田界隈で展示会が開催されているギャラリーを訪問してみることに。都内にギャラリー多すぎる。ありがたいけど。

・MISAKO & ROSEN
MISAKO & ROSENでは竹﨑和征による個展「玉虫とねずみ」を開催。瀬戸内、香川県丸亀を中心にして活動している作家が、これまでに起点としてきた高知や小豆島、丸亀の風景絵画を中心として描いた作品を展示。玉虫のように美しいさまざまな色と、混ざり合わさって余ったねずみのような色を巧みに用いる。

MISAKO & ROSEN 竹﨑和征

・Fig.
Fig.では「Immediacy」と題してリサ・ラピンスキー、丹羽海子、J・パーカー・バレンタイン、岡田理のグループ展を開催。即時性という意味を持ったこのタイトルは、直接的な経験を鑑賞者に期待している。工芸、絵画、インスタレーションなど多様なアプローチの中で、展示室自体も段差の高いロフト状の構築をしており面白い。

Fig. Immediacy

・4649
ギャラリー4649はアーティスト自身が運用して作品も発表するという形式のギャラリーで、石橋征子による個展を開催している。かなり性的でセンシティブな内容の作品なので見る人を選ぶかもしれない。そういう意味ではアートと官能の境目を問いかけている作品といえるかもしれない。

4649 石橋征子

・KAYOKOYUKI
KAYOKOYUKIでは、櫃田伸也による個展「○△□」を開催。1990年代以降のドローイングや絵画作品を、彼が大学の研究室で使用していた作業板に手を加えた抽象がである。色々な風景の断片を切り取って描く作品はいずれもどこか生き物のようなイメージを想起させている。

KAYOKOYUKI 櫃田伸也

・駒込倉庫
ギャラリー駒込倉庫では大野綾子、鈴木のぞみ、福本健一郎、Mrs. Yukiによるグループ展「共振する風景」を開催する。絵画や写真、彫刻などそれぞれ異なった技法と素材による作品を展示している。

駒込倉庫 共振する風景 

・WAITINGROOM(東京都文京区・江戸川橋駅)
WAITINGROOMでは三宅砂織の個展「NOWHWERE IN BLUE」を開催。ネガポジを反転させて透明シートの上に描き、感光紙に重ねて露光することでドローイングの「影」を際立たせる作品を制作している彼女が、普段の白黒写真から今回は青写真を中心にして、より低体温な作品を展示している。

WAITINGROOM 三宅砂織

・Root K Contemporary(東京都新宿区・牛込神楽坂駅)
Root K Contemporaryでは堀江栞による個展「かさぶたは、時おり剥がれる」を開催。数々の本や冊子の装丁も手掛けVOCA佳作賞も受賞している堀江の水彩絵具を使ったドローイングの他、岩絵具を使った作品も展示。2階建ての静謐なギャラリーで、外からのイメージに比べ中がかなり広い。こんな場所があるとは。

Root K Contemporary 堀江栞

 ・早稲田奉仕園スコットホールギャラリー(東京都新宿区・早稲田駅)
早稲田大学の英語聖書研究会を前身とする早稲田奉仕園。東京都選定歴史的建造物でもあるスコットホールの脇にある一般でも入ることのできるスコットホールギャラリーでは、陶芸家として活動している渡辺稔浩の陶展「祈り」を開催。食器の他に美術品としての陶芸作品を展示しており、その抽象的なモチーフがギャラリーの雰囲気と絶妙にマッチしている。

スコットホールギャラリー 渡辺稔浩


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