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鉄道博物館(埼玉県さいたま市・大成駅)

鉄道少年の憩いの場所といえばまず間違いなく最高峰に位置するのが大宮にある鉄道博物館である。大宮駅から出ている埼玉新都市交通ニューシャトルで1駅の大成駅(鉄道博物館駅)からのアクセスが一般的。1駅とはいいつつイメージより離れているので徒歩で向かうと距離がある。駅からは高架下にある展示スペースで昔の車両などを見ながらミュージアムへ向かうという、鉄道好きにはたまらない道のり。雨でも安心。

https://www.railway-museum.jp/

鉄道関連の博物館というと都内や近郊でいくつかの関連する博物館を攻略したものの、実は総本山である鉄道博物館へ訪問するのは初めて。かつて秋葉原の万世橋にあったものが移転して規模を拡大したものだという。汐留の鉄道歴史展示室で知った情報でリアルタイムではこれまで鉄道博物館に行ったことがなかったので結構な期待感で訪れてみることに。広いことは予想できたので3-4時間くらいで回るくらいの気持ちで余裕をもって訪問。

結論・・・想像以上の規模とボリューム。1日でも回りきれない。

広い
広すぎる
とにかく広い
どこまでも広い
どうなってんだ広すぎる

ミュージアム巡りに遠出をした際は出先でアルコールを嗜むことが多いので必然的に電車に乗る機会が多いのだけれど、単純に電車を交通手段として捉えている自分のレベル、つまり一通り見てみようかしらね、くらいの温度感でもこのボリュームは到底まわりきれるものではなく、その内容も実物の鉄道の内部に入る、鉄道模型を愛でる、鉄道の歴史を知る、鉄道のワークショップ、鉄道博物館の解説ツアーなど、とにかく充実しており到底1日でも回りきれない量といっても過言ではない。鉄道好きなら尚更。一つの展示に費やす時間を考えると複数日を覚悟しなくてはならない。実際、約4-5回分に相当する金額の年間パスポートも販売されているが、それだけ回ってようやく全容を理解する、ということなのだろう。

鉄道列車の中に入る人
鉄道模型を愛でる人
鉄道の歴史を知る人
鉄道のワークショップをする人
シミュレータや解説ツアーに参加する人 それぞれの楽しみ方がある

ミュージアムは本館・北館・南館の三つに分かれている。本館から入館すると目の前のエントランスホールには日本の電気機関車の代表的なEF58形電気機関車(お召し列車)がお出迎え。さらに本館へ赴くと36両もの鉄道車両が展示されている車両ステーションが飛び込んでくる。蒸気機関車、電気機関車、客車、電車、新幹線電車、気動車、貸車、御料車といったジャンルにわかれて展示されておりそのいくつかには入ることもできる。もちろんジャンルがなんなのかとか細かいことはわからないが肉感でこういうのが感じられるのはやはり楽しい。時間によっては動く転車台が見られる。

これは一号機関車 しれっと重文
これは転車台 時間によって動きます
これは知らないけど歴史ある電車
これも知らないけど歴史ある電車
これはかわいい電車

もちろんこの本館だけでもフロアが4階まであり、企画展示室(大機関車展が開催されていた)やワークショップスペース、鉄道にまつわる科学博物館ライクな物理の展示、昔の駅舎にあった掲示板などのコレクションが残された資料室などがひしめいており各階でいくらでも楽しむことできる。なお近くには新幹線の線路もあるため屋上や休憩室から実際に運行する新幹線を見ることもできる。とにかく鉄道に特化しまくりである。

パンタグラフや駅の表示札が雑多に並べられた史料室 博物館ライクで良い
科学的な知識も学べるよ
屋上にはおおよその通過時刻まである

本館だけでも恐ろしいボリュームだが、それに付随する別館も相当のもの。南館では体験型の展示が主軸となりつつも鉄道の歴史を紹介する展示室がこちらに据えられている。いわゆる博物館的な機能はこちらの南館が該当すると言えるだろうか。体験型展示はやはり親子連れが多いがこちらの南館は大人が比較的おおいので自分のペースで鑑賞できる。今回おとずれた際にも鉄道愛好家らしき大人の集団が一つの展示で語っている姿が見られて安心する。こうでなくっちゃ。

なんかよくわかんねえけどワクワクするな
この写真1枚で何時間でも語れるのが鉄道愛好家であることよ

それに比べると北館は子供向けの展示が多くなっており、この辺りは棲み分けがされているといったところだろうか。本館にある科学ゾーンは子供向けの展示という感じもするし、北館との間にはミニ運転列車があったり、北館はキッズライブラリーが備えられており、北館は子供、南館は大人、本館はどちらも、といったような感じがある。もちろんトイレはウォシュレット式。ちなみに専用アプリケーションがあり、館内にあるミニ運転列車やシミュレータを体験するためにはこのアプリケーション「てっぱく抽選アプリ」での登録が必要。こういった体験型の展示まで味わうとリアルに1日では足りない。

駅までの通路(博物館の外)でさえも大量の展示 どこまで集めるんだ


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