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釣り文化資料館(東京都新宿区・曙橋駅)

新宿区に点在しているミニ博物館の一つである。釣りである。海釣りにしろ渓流にしろ、釣り堀なんかも誰もが一度は経験したことがあるかもしれない。釣り文化資料館は釣り文化を紹介しているメディアで有名な週刊つりニュースを発刊している株式会社週刊つりニュースの本社ビルの一角にある。

もちろん週刊つりニュースも誰もが一度は目にしたことがある雑誌であると信じたいが、興味が無くても一度は目を通してみるといい。めちゃくちゃ面白いのである。釣り人の密着取材をしているのだけれど、釣り前と釣り後の顔写真の対比がとにかくツボにはまる。どんな強面の男たちでもお目当ての魚を釣った時には喜びが隠せないのだという世の中の真実を教えてくれる。

入口の閲覧・販売ブースには書籍がいっぱい 猛者たちの笑顔を見よ

さて博物館では釣り竿をはじめとした日本の伝統的な釣り道具がガラスケースの中にこれでもかというくらいに並べられている。週刊つりニュースの創設者である船津重人が収集してきたコレクションをはじめとして全国から寄贈されたものが中心になっている。釣り竿のコレクションかと侮るなかれ、その奥深さに度肝を抜かれてしまう。

どちゃっと揃いも揃った釣り道具

正直なところ釣り竿にこんなに種類があったのかと知らなかった。和竿だけでも江戸和竿、京竿、庄内竿、前橋竿、紀州へら竿、郡上竿などがある。そのうえ海釣り、淡水、古典といった獲る魚によって竿が異なっている。和竿師という竿職人の流派も多く分かれており、はっきり言って伝統文化のレベル。釣具専門店とは一線を画したその膨大なコレクションに圧倒される。トイレは時勢的に使用不可だったが、おそらくウォシュレット式。ウオだけに。

種類ごとに詳細なキャプションが入っている


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