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たましん歴史・美術館(東京都国立市・国立駅)

多摩エリアを中心に展開している多摩信用金庫。たましん地域文化財団を設立して多摩地域の文化芸術の発展に対して力をいれており、立川駅にあるたましん美術館と合わせて、この国立駅前にたましん歴史・美術館を作っている。

エレベータで6階へ上がるとすぐにある美術館で1フロアが丸ごと美術館機能を有している。楕円形になっているのが特徴的で、ぐるっと一周して作品を観た後に中央の展示室へ入るという、ひらがなの「の」を逆からなぞるような順路になっている。企画展として多摩地域ゆかりのアーティスト作品を紹介するコレクション展を開催しており、たましん美術館でも作品を展示していた佐藤多持の絵画をはじめとして、辻清明の陶磁や本田谷庵の篆刻など、割とバラエティに富んだ内容になっている。

右の通路からぐるっと円周して最後に左の部屋へ

注目だったのは藤本能道の陶芸作品。青梅市美術館でもその作品が常設展示されていた人間国宝で今回は鳥の描写が細かな『草白釉色絵水辺小禽図面取壺』と『夕雲に舞う』が展示されている。そして並木恒延による漆絵の『いろは』は、漆で描かれたのが信じられない不思議な感覚になる作品で圧倒される。トイレはウォシュレット式。

5階は資料閲覧室

ちなみに国立駅の旧国立駅舎が有形文化財になっており、再建された現在はかつての部材や図面をそのまま生かして現在は休憩所として解放されている。国立へ訪れたらぜひこちらも寄っておきたいところ。実際のところ国立駅は初めての来訪だったのだけれど、駅前から道路が放射状に広がっておりだいぶ区画整備をされている街という印象。国立市立国立○学校なんていう国がやってるのか市がやってるのかわからない学校もあるのが良い。

旧駅舎の中には小さな展示室もある

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