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法政大学博物館/ボアソナードタワー(東京都千代田区・市ヶ谷駅)

靖国神社の隣のエリアは法政大学の九段下キャンパス。いわゆる東京六大学の一つでもある。こちらを以って六大学の博物館は全てコンプリート。東大のみ博物館が多数あるのでそれもまたいつか攻略したい。
博物館がキャンパス内にいくつか分散していて会期によっては開館していないものもあったりするので、メインの博物館に限って言えば1フロアのみで歴史を紹介する程度にとどまっており資料的なものは他の大学博物館に比べると少ない印象。トイレはなし。

メインの博物館は九段北校舎の1階にあるミュージアム・コア。六大学の中では比較的シンプルな博物館というイメージ。1フロアの半分が大学史、もう半分がテーマ展示をおこなっている(今回は理工系の研究紹介)。法政大学はITでのミュージアム機能に力をいれており、PCやモバイル機器を使っての資料閲覧ができるようになっている。そのため現品の展示数は少ない。

右側のモニターもタッチパネルになっていて資料が見られる

注目したいのは法政大学の校歌にまつわるエピソード。特に野球を中心としたスポーツで他校との交流を図りながら法政スピリッツを培っていた生徒たちが、応援団を中心に新たに校歌を作ろうと動き、校歌の費用は学生たちの寄付によって賄われた。近衛秀麿に作曲、佐藤春夫に作詞を依頼したものの、佐藤の歌詞に近衛がクレームをつけ、佐藤が激怒、なんとか生徒がなだめすかして新たに歌詞を書いてもらったというエピソードが残っている。

わがままな春夫と秀麿

そのほかの博物館機能としては、ミュージアム・サテライトという名称でボアソナードタワーの26階と外濠校舎6階にある。外濠校舎の方では大学の設立者の一人である薩埵正邦の名前を冠した薩埵ホールがある。

廊下に展示スペースがある外濠校舎

ボアソナードタワーは14階にも博物館展示室があるが閉館中。企画展に連携する形での展示が中心らしい。

学費の結晶ボアソナードタワー

正直なところHPを見ても情報があまりなく、どこに博物館機能があるのかがわかりにくい。現地を訪れて冊子をもらうことで初めてつながりがわかるような感じ。ただボアソナードタワーからの眺めはやはり圧巻で、近くに高い建物がないので東京を見渡せるのが良い点だろうか。トイレはウォシュレット式。

ボアソナードタワー26階からの眺めは素敵


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