デザイナー浅葉克己さんの3箇条
『デザイナーが未来に残したい私の3ヵ条』から、浅葉克己さんの仕事で大切にしているルールを紹介します。本書には、作品も紹介されていますので、詳細は是非そちらをご覧ください。
①いろんな場所に行ってみる
多方面のデザイン業界とかかわって、とにかくいろいろな舞台に出て、たくさんの場所に行ってみる。地域によって民族も違うし、考え方や文化も違うからものすごく多くの発見がある。
日本でも海外でも、その地域にいったらまず山に昇るようにしている。街を見下ろすとその地域が一瞬してわかる。そして高い場所から降りてきて、
酒場で街の人と会う。その繰り返しをしている。
②自分の武器になるものをひとつ持て
今の若い人には、自分の武器になるものをひとつ持って欲しい。もちろん手広くできた方がいいし、やらなければいけないけれど、
いろいろやっていくなかで一番手が動くというか、自分の得意とするところを極めていくというのが大事。
何でも実際に手を動かすことが必要。手を使うということは、自分でも気づかないうちに、ものすごく脳を使っている。原稿を書いたり、
日記を書いたりするにしても、やっぱり手書きのほうが伝えたいことが明確になる。
時間はかかるけど、きちんと言葉にしたり文字に残した方がいい。
③行動して血肉化する
調べるだけでなく、行動してみることも大切。僕の好きな言葉に、「血肉化」というものがある。本を読むことも「血肉化」になる。
ヒントは以外なところに落ちている。釈迦の教えのように、ボタンの裏側に答えが隠れている。ネットの情報は、要点はわかると思うが、
本質的なところに気がつかないと思う。そこにやっぱりデザインのコツが潜んでいる。そういうのを発見するのが面白い。
若い頃は、自分が一番好きなものを数珠つなぎにどんどんと探っていければ、ヒントになることや、武器になりそうなこと、血肉化できそうなもの、尊敬するものなんかがすぐ見つかると思う。
1つのことを極めるためには、ただそれだけやっていればいいっていうものでもない。日常のいろいろなところに落ちているヒントや自分を成長させるチャンスに身体と心が反応できるように、あらゆる方向に興味を持てるようにしていきたい。
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