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2024年4月からサウナの予約方法と料金を見直します

2023年5月にサウナ NARAYA+をオープンしてから9ヶ月、400組近くのお客様にご利用いただきました。

箱根という場所柄、利用客層も多彩で、

「宿泊しにきているけれど旅館にサウナが無いので旦那がどうしても来たいって言うもんで、、、」というようなサウナ好き夫婦や

レンタカーで乗り合わせてくる5〜6人の若者グループ

そして相席予約で来てくれる1人客のサウナーさんもポツポツいました

心配した冬の断熱問題も、タイマーを利用して早めにサウナを温めることによってほぼクリアできました。

ここらで半年余りの営業経験を踏まえ、NARAYA CAFEにとってのサウナは今後どうあるべきか、考えてみました。

その上で、2024年4月からサウナの予約方法と料金を見直すことにしました。

雪の日のサウナNARAYA+

サウナ+カフェという業態のメリット

今回サウナを開始してみて意外だったのが、NARAYA CAFEをカフェとして利用した経験のある客層とサウナを予約する客層がかぶらない、、、、ということでした。

サウナを案内するとき「NARAYA CAFEは初めてですか?」という質問をするのですが、ほぼ100%「はい」という方が多かったです。

よく言えば新たな客層を獲得できているということですが、逆に言えばサウナ利用客層にとって、NARAYA CAFE(足湯+カフェ+本)という業態はビビッとこない業態なのかもしれません。

けれど「当店はカフェにもなっているので、サウナ利用中にもカフェメニューを飲んだり食べたりできます」と言うと、「おっ、それならば」と多くの方がカフェメニューも注文してくれます。

カフェ営業にとっても相乗効果があったと言えるのではないでしょうか。

通常のサウナの場合、サウナを終えて着替えてから飲食をするのが普通ですが、NARAYAの場合、途中で腹ごしらえをして、さらにもう1セット、、、、なんてこともできるので、そういう意味では新たなスタイルを提案できているのではないかと思います。

「相席利用」という理想はあるけれど、今後は「貸切利用」をメインに

サウナNARAYA+には相席プランがあります。
NARAYA CAFEの足湯で時折、知らない人同士が会話し打ち解けて、帰る時にお互い手を振って別れるなんてシーンが見られます。
その多くは外国人客と日本人客だったりして、ちょっとしたプチ国際交流にもなっています。

サウナでもそんな知らない人同士の交流があったら良いなと思ってはじめた「相席利用」でしたが、(もちろんサウナー同士が打ち解けて会話が弾む時もありましたが)なかなか毎回上手くいくわけではありません。
少し重たい空気になってしまうケースも多く、案内する我々も気を使うことがありました。
現在、まだ知名度の低い当店、平日などは「相席利用」で予約しても他の予約が入らず「貸切状態」になることも多く、お客さんにとっては「ラッキー」、我々にとってはほっと胸を撫で下ろす、、、というケースも多々ありました。

一人でも気軽に入れるサウナ、サウナー同士で会話が生まれるサウナ、、、、という理想は今後も変わりませんが、4月以降、カフェ営業中(11:00-/13:00-/15:00-)のサウナ利用に関しては「基本的に貸切」という形にさせていただきます。

また多くのサウナ施設が実施しているように平日と休日で料金を変えることにします。(詳しくはウェブサイトをご覧ください)
4人以上の休日料金は少し値上げとなります。
その一方、貸切化に伴って、1〜3人の休日(貸切)料金は据え置き、1〜3人の平日(貸切)料金は値下げとなります。

私自身、視察と称して各地のサウナを見に行っていますが、貸切サウナは値段的にもそこそこするので、「明日サウナ行こ」と思ってもなかなか気軽には利用できないのが難点です。

ですので、今後は相席でソロサウナーが気軽に低料金で参加できる「相席デー」のようなものを、参加しやすい日程で用意できるようにしたいです。
(後述するバー営業とあわせて実施しようと思っています)

「プライベートサウナ NARAYA + 」にはしたくはないのです、、、、

[将来プラン①:子連れサウナ]

現在のサウナブームをリードする30歳前後の方々の中には小さい子供を持つ夫婦も多いです。
中にはサウナーの旦那さんが2時間サウナをしている間、奥さんとお子さんがブックカフェスペースで待つというパターンもありました。
そこで思いついたのが「子連れサウナプラン」です。

夫婦どちらもサウナ好きならば子供を看ながら交代でサウナを楽しむことができます。
またサウナは利用しないけど同グループの同行者がいる(たとえば旦那さんだけサウナをするとか)場合、通常サウナ利用者限定のB2,3Fに同行者も入れるようにして、休憩スペースで子供を遊ばせたり、ちょっとサウナに入ってみてロウリュを浴びて「あちちっ」なんていうのも面白いかもしれません。

[将来プラン②:足湯とサウナを活用した夜間営業]

最後に今回の貸切主体化によって利用しにくくなってしまったソロサウナーむけにイベント的な相席サウナデーをつくりたいと思っています。

これには現在NARYACAFEの営業のない夜間帯(17:00〜)を活用しようと思っています。

人員的な問題もあるので、まずは週1回など無理のない範囲でカフェ営業を夜まで延長し、サウナ上がりに足湯で1杯飲んで、登山電車で帰途につけるようなスタイルを構築していこうと思います。

もちろんサウナ客がサウナに没頭している17:00〜19:00の間、ただ待っているのももったいないので、その間は「足湯バー」として営業します。

たまたま「足湯バー」を見つけて入った人が、下からやってくる(ととのった)サウナ客を見て、「次回はサウナにも来よう!」なんていう好循環が作れたら嬉しいです。

「足湯で飲むか?」「サウナで飲むか?」「それとも両方?」
というような魅力的な企画にしていきたいと思います。

サウナのもつ世界観

足湯カフェをはじめて良かったなと思うことのひとつが「ボーダーレス」だということでした。
男女それぞれ裸で入浴するのに抵抗のある欧米人も、イスラム圏の人々も、日本人の老若男女もほぼ抵抗なく足湯であれば楽しむことができました。
まもなく80歳になる私の母も、我々が足湯カフェをはじめるまで「足湯ってこんな気持ちの良いものとは知らなかった」と言っていました。

サウナもおなじく「ボーダーレス」な性質のものだと思うのです。
もちろん今のサウナブームが一過性なものだとも感じる部分もあるのですが、とりわけ若い世代がサウナに傾倒するのはサウナの持つこのボーダーレスな世界観に共感するからなのではないかと思うのです。

新たな価値観が世に出た時、それが良いものになるか悪しきものになるかはファンの力量に関わっていると思います。

「サウナっていいな」「こんなサウナもありだよね」という今の若いユーザー達の感覚を大事にして、箱根で足湯カフェを併設する「NARAYA CAFE」ならではの「サウナ+足湯+カフェ」のカタチをつくっていきたいと思います。






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