共有体験と心のバリアフリー

昨日は障害者ゲーマーの祭典G-1グランプリが開催された。

私自身がゲーマーではないのでなかなかこの世界観に主人公として溶け込むことができないのだが・・・

障害者ゲーマーは語る。

「リアルではできないことがゲームの世界では一緒に体験できるんだ!」と。

私は長年NPO法人IFPの活動を通じて、障がいのある人とない人の心のバリアフリー社会の実現を目指して活動してきた。

障がいのある人とない人が仲良くなるためには何が必要なのか、それは「共同作業」ではないかという仮説のもと、数多くの「共同作業」を取り入れた活動を展開してきた。

そんな中、今回のイベントでは「共同体験」という言葉がキーワードになっていた。

現実世界では
「危ないからやっちゃだめ」
と言われることが、ゲームの世界では失敗してもケガをするわけではない。ゲームオーバーになるだけだ。

だから、多くの障害者がゲームに魅了されている。

しかし、ゲームのデベロッパー側に障害者が市場として取り込まれていない現状がある。

アップルはiPhoneやiPadを開発する段階で障害者を含めた多様なユーザーが想定された設計になっていた。その結果、今となっては視覚障碍者のほとんどがiPhoneユーザーとなっている。

昨日のイベントは間違いなく、障がいのある人とない人の心のバリアフリーを解消する一助をゲームが担う可能性を示唆していた。

次なる展開におおいに期待したいところである。

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