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社会と障害の相互作用

本日は、イギリスの障害学の中から
第32章 障害のある保健・介護専門職 視覚障害のある理学療法士の経験
を読んだ。
執筆したのは、University of Hertfordshird Faculty of Health and human scienceのsenior lecturer
であるSally Frenchだ。

視覚障害のある理学療法士をはじめ、いわゆる専門職といわれる人たちの働く現場を当事者への調査から浮彫にした内容となっていた。

この章を呼んでもそう思うし、自分自身の実生活でもそう感じるのは
「障害を障害たらしめるのは常に社会との相互作用」に起因するということ。

働く環境で差別的、拒否的な対応をとられれば、当然、自身の障害のせいで辛いをもいをするという構図になるし、
逆に、周囲の人からのサポートが得られる中で快適に仕事ができれば障害を感じることはそれほどないと思う。

そうした表裏一体の状況がリアルな事例とともに紹介されている。

また、同じ視覚障害というカテゴリであっても、
全盲の人は支援を受けやすく、
弱視の人は支援を受けづらいし、周囲から誤解され対人トラブルになることがあるという記述も実体験に合致するところがあると感じた。

社会の人が理解するという側面ももちろん必要だが、
当事者側が社会へ上手にアピールする方法を学び身に付けることも両輪として必要なのだと思う。

今回もなかなか面白い内容だったので記録しておくこととした。

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