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今週の『光る君へ』ききょう様に見る「夢の叶え方」

毎週楽しみにしている「光る君へ」

第14回『星落ちてなお』にてついに兼家パッパが死んでしまいました…

時代が変わる。新しい世の中が来る!ということで、まひろの一家と親しくしている宣孝さまは筑紫に赴任することになり、道長の兄道隆兄さんは、自分の息子を大抜擢し…と色々なところで、それぞれの道が開かれている様子が演出されていました。

そんな中、のちに清少納言とよばれるききょう様とまひろが「志」について語るシーンがあったのです。

ききょうは宮仕えを希望していて、自分の才覚でもって世の中の役に立ちたち、自分自身が輝きたい…!ということを熱心に語り、「文字を読めないひとをなくしたい」というまひろの壮大過ぎる志の前に、とてもひたむきな姿を見せていたのが印象的でした。

自分の夢、自分自身のために生きたい、という希望は、「自分の身は顧みずに献身的に人のために尽くしたい」というまひろに比べて、とても世俗的な感じがします。

でも、自分の命を自分が思うように使いたい。
願いを叶えたい、というききょうの希望は、とてもまっとうでエネルギーがあって、現代の女性に通じる志です。

今でこそ「自分自身がもっとも輝きたい」という女子がいて当然ですが、平安時代にこういうことを考えること、実際に行動することができる女性がいたことは、とんでもない驚きです。

紫式部が残した『源氏物語』と清少納言が残した『枕草子』

この二大文学が、お互いに磨きあうようにして生まれたことの意味をあらためて感動しなきゃいけないかもしれません。

ところで、ききょうは「夫は捨てる、息子も夫に押し付けてしまうつもり」と自分が働きやすい環境を手に入れるためには、ひんしゅくを買うようなことも辞さない、と演出されていて、これ、すごいと思いました。

まさにこれって、「願いが叶う」行動なんです。

願いを叶えるための確実な方法があります。

それは「夢の実現を信じてくれる人とともにいる」ことです。

逆に言うと、自分の夢について「無理だよ」「あきらめなよ」などという人とは距離を置くことです。

それが本気で叶えたい願いなら、まず自分自身が本気で実現を願うべきで、でも身の回りに否定的な人がいたら色々害されるはずです。

人の話など聞く耳持たないスーパーバリヤを張れるなら別ですが、たいていの人は環境に影響を受けます。

勉強だって運動だって同じです。

家だとダラダラしちゃうから、ジムに行くわけでしょう。

環境が人を作るのです。

本気で叶えたい願いがあるなら、叶えられる環境を作ればいい。

「できるよ」「やれるよ」という人がいるといいし、いなければせめて否定的な意見が耳に入らないようにしたほうがいい。

ききょうは、自分に否定的な夫から物理的に離れるというとても重要な選択をしました。

このあとききょうは夢を叶えたのか?

叶えた結果が「枕草子」に書かれています。

夫や子供に邪魔されたない環境を作って、清少納言は夢を叶えました。




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