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日本書紀っておもしろい!イベントやります

2024年3月20日(水 祝)タレントの南かおりさんとイベントやります。
テーマは日本書紀!

日本書紀って歴史書で、しかも日本の正統な歴史書で、それって難しくって堅苦しいものばかりでないの…?というイメージがあるかと思います。

でも、実は面白くって興味深くって、とても深い…そういうものでいっぱいなのです。

日本書紀は日本の歴史が書かれているので、それはつまり天皇の歴史が書かれています。

なかには一見??というものも沢山あり、なんなんだこれは??というものも沢山。

たとえば、垂仁天皇の頃の記事にこんなものがあります。

垂仁天皇というと、それまで身分の高いひとが死ぬと、そのおつきの人々は殉死させられ、生きたまま埋められていた…のですが、それを廃止した天王です。

「イニシキノミコト(垂仁天皇)は妹の大中姫に語って「私は年老いた。もう神宝をつかさどることができなくなった。今から後は、必ずお前がつかさどりなさい」と言われた

大中姫は辞退して「私はか弱い女です。どうして丈高い神庫(ほくら)に登ることができましょうか。」と言った。

イニシキノミコトは「神庫が高いというけれども、私がうまく梯子を作ってやろう。決して、庫に登るのは難しくない。」と言われた。

そこで諺に、「神の神庫も樹梯(はしだて)のままに」というのは、この由縁である。

こうして、ついに大中姫命は物部十千根大連(もののべのとおちのおおむらじ)に神宝を授けて治めさせた。石上の神宝を治めるのは、これがその由縁である。

日本古典文学全集2『日本書紀 1』

天皇の宝物庫の管理を、妹に譲ろうとしたところ、あんな高い場所にあるのは無理、と言われ、大丈夫大丈夫、梯子作ってやっから!という話。

なんじゃこりゃ?
梯子の問題かよーーーと思うのですが、注釈にはこんなことが書かれています。

説話どおり解すると、高い神庫でも梯子があれば登れる、の意。しかしこの諺は神の座(くら)も依り代になる梯子しだいだ、という意で、神はその梯に依り降臨されるのだということを表現した。

日本古典文学全集2『日本書紀 1』

うーむ なるほど~

ただのヘンテコな梯子の話に見えますが、実は色々と…天皇の神秘性とか…その力をやどす依り代の話とか…そういえば、「橋」や「梯子」はなにかと何かをつなぐものだな…あの世とこの世とか、神聖なものとそれを受け取るものとか。そういうのが色々詰まっているのか…ととても興味深く広がっていきます。

日本書紀ってこういう一見理解が難しいけれど、実はすごく面白い話が沢山あるのです!

イベントでは、まず日本書紀にふれてもらう、知ってもらうということを大切に進めたいと思います。

ぜひお越しください。

【日時】2024年3月20日(水 祝)
13時30開場
14:00スタート
¥4000
【場所】BONCHI(近鉄奈良駅すぐ)
詳細・申込みはこちら
Wかおりんの知らないと損する!? 日本のすごいいにしえの話 〜日本書紀編〜 | Peatix



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