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修二会を作るひとびと

もうすぐ奈良 東大寺・二月堂さんの修二会 お水取りが始まります。

修二会は練行衆というお坊さんが、この国の安泰のため、みんなの幸せのため、病気がはやらず、作物がよく実り、平和で戦争がない世の中であるように祈ってくださるものです。

この修二会に必要なものの多くは、ご寄進といって寄付で賄われています。

代表的なのがお松明。

修二会の法要は夜にも行われるのですが、その際、暗い道を照らす道明かりとして松明に火が灯されます。

その松明は長さ6メートルはあるという大きなもので、まっすぐな竹であることが求められます。

この竹を奉納する人々が絶えず、歌手のさだまさしさんも寄進者としていつも名を連ねてます。

また、修二会期間中、観音さまにおそなえするお花は手作りで、古来の色、草木染でもって染められたゆかしい色紙でもって作られます。

植物から抽出した色で染めた和紙を奉納していらっしゃるのが、染司よしおかさんです。

修二会のお道具の多くは、まごごころこもったご寄進で成り立っています。

また2月末に二月堂へ参拝すると、一般の方が修二会の様子を聞ける場所があるのですが、その場所の畳の掃除してらっしゃるのが見れたりします。

二月堂付近は街灯が少ないので、修二会のためにつけられる臨時の街灯が設置されていたりもしました。

修二会は全力で祈るお坊さんと、それを手助けする沢山の人々によって、今年もつつがなく萬行を迎えられることと思います。





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