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とらいあんぐるってどんなところ?

 今回は昨年11月より試験的にオープンしている、退居者のための居場所「とらいあんぐる」について紹介します。

とらいあんぐるができた経緯

 私たちは2013年4月に奈良で初めての自立援助ホーム「あらんの家」を開設しました。現在は「あらんの家(男子ホーム)」に加え「ミモザの家(女子ホーム)」の2つの事業を柱に、様々な理由で家庭に居場所がなくなった青少年(原則15歳~20歳)の自立を支援する活動に取り組んでいます。
 子どもたちの居住期間は数か月から1年半と様々ですが、本当の自立は退居してからがスタートです。
 私たちは、これまでに70名以上の退居者支援を行ってきました。しかし、その活動のほとんどが自主財源でまかなっているのが現状です。年々増え続ける退居者支援件数に、現在の入居児の居場所であるホームだけでは物理的環境、人的環境にも限界が来はじめていました。

 そこで昨年2月から3月にかけて、行ったクラウドファンディングでは、私たち法人の11年目のプロジェクトとして、ホームを巣立った子どもたちが「ただいま」と帰って来られる「新しい居場所」を作るための第一歩を踏み出すサポートをお願いしました。
 皆様からの支援のおかげで、居場所は「とらいあんぐる」と名付けられ、2023年11月から試験的にオープンしています。様々な形で支援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。

とらいあんぐるってどんなところ?

 「とらいあんぐる」は「あらんの家」「ミモザの家」を退居した子どもたちがホッと一息つけるための居場所です。
 退居した後も、困りごとを一緒に考え、情報を提供したり必要に応じて、同行・訪問もします。Wi-Fiやソファもあるのでのんびり休むこともできます。

 現在、週2回オープンしており、あらんの家の職員・ミモザの家の職員が待っています。コーヒーやお茶を飲みに来るカフェ感覚で気軽に来てほしいという思いを込めて、内装も木の温かみがある空間になっています。

 クリスマス会をしたり、お餅を食べる会をしたりとイベントも行いました。

 また、退居者にアンケートを行ったところ、
・退居後の生活のこと・お金のことを学べる機会がほしい
・四季折々の行事に参加したい
・成人式をしてほしい
・入居中の子どもたちにアドバイスを送りたい
・あらんの家が地域で行っていることを手伝いたい
・交流できる場所が欲しい…
などの意見が出ました。

 今後、定期的に研修会を企画し講師を招いたり、自助グループで話し合う場を設けたりと、退居者の声も聴きながら一緒にとらいあんぐるを作っていきたいと思います。

 また、将来は奈良市内の施設退所者、里親家庭出身者も集まることができる場所として地域の皆様とつながる場にしていきたいと考えています。

 2024年4月から「社会的養護自立支援拠点」として奈良市内に居場所『とらいあんぐる』を本格的にスタートするために現在、クラウドファンディングを行っています。皆様のご協力お待ちしております。
 クラウドファンディングのページはこちら↓


読んでいただきありがとうございます! 私たちの活動が、より多くの人に知って頂けたら嬉しいです。 頂いたサポートは、子どもたちのために大切に使わせていただきます。