タイトル1妊娠発覚

【妊娠発覚】ならきちの泣き虫妊婦生活記①

妊娠が発覚したのは2018年6月16日。

近所のドラッグストアで購入した妊娠検査薬によって自宅のトイレで陽性反応が出た。

検査薬を使おうと思ったきっかけは、生理が遅れていたことと、なぜかすごくお腹が痛かったためだ。

その日ランチしていた大学時代の友人に「絶対検査したほうがいい」と勧められて、おどおどしながら一番安い検査薬を購入した。

箱を開け、袋を開け、一本の白い棒が出てくる。説明書を読むと、棒のキャップを開けて尿をかけ、キャップを閉じて水平に置き、数分待つようにと書いてあった。私は指示通りおしっこをかけた白い棒をトイレの床に置いてじっと見た。

すぐにくっきりと二本の線が入った

「あ、陽性か…」

私の人生において今までで一番といっても過言ではないほど重大なことなのに、あまりにも無機質にあっさりと結果が告げられて、なんだか信じられなかった。

正直、嬉しいというよりも、不気味な心境だった。約一か月間、自覚なしにお腹の中に自分以外の生命が宿っていたということ…?

当時の私はニートになりたてで、毎日2~3人と会う約束をして職探しをしていたし(幸いお酒は一滴も飲んでいなかった)、ロックフェスや東方神起のライブで大はしゃぎしてジャンプしまくっていたので、「果たしてこの生命体は無事なのだろうか…」と冷や汗ものだった。

リビングにいた母に妊娠したと告げたが、妊娠検査薬というシロモノが正確な結果を導き出すのか疑っている様子だった。(彼女は私と弟を妊娠した際、検査薬を使わずにいきなり産婦人科に行ったそうだ)

その後、お腹の生命体の父親にLINEで「妊娠した!」と連絡をした。まもなく、「うおー!!!」という返信がきた。喜んでいる様子だったので、私も少しほっとした。

あとから聞いた話によると、かなりびっくりして少し震えたんだそうだ。私も震えたし、ちょっと涙も出た。そして少し電話で話して、急いで入籍しようという結論を出した。

この時点では、お腹もぺったんこのままで、体調にもほとんど変化がなかったため、実感もなくただただ不気味だった。自分のお腹になにかいる…

翌日、さっそく家から一番近い産婦人科に行った。

エコーで見ると、確かに何かあるようだった。「妊娠されていますね。おめでとうございます。」と言われて、「あ、ありがとうございます。」と返すのがやっとだった。

経膣エコーは人生3度目だったが、やっぱり恥ずかしかったし、怖かった。(画力がないため描写されていないが)実際は、自動で股を開く椅子に乗る。お腹あたりにカーテンがある。先生もカーテンの向こうにいて、モニターだけこちらに見えるようになっている。

私は、「どうりで食欲が増しているわけだ…」などとのんきに考えながら、家に帰ってお好み焼きを食べた。

この時はまだ、これから自分を襲う“つわり”の恐ろしさを知らなかった…。


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