しがないファンが通勤途中で奇跡を起こす

もはや自分が社会人何年目なのかはっきりとわかっておりませんが、社会人6年目(推定)にして初めて「出社していて良かった!」と思える決定的な出来事があったので記念に残しておきます!!

結論から申しますと、タイトルのとおり、なんと朝の通勤の駅で大好きなアーティストさんと遭遇したのです!

住んでいる県が同じことは知っていたので、いつかどこかで会えるかなーと冗談半分で思ってはいたのですが、まさか「平日の通勤時間帯の駅」という絶妙なシチュエーションでお見掛けすることになるとは思ってもいませんでした。好きになってから1年も経っておらず、かなり早い段階で遭遇できたことにさらに驚きです。

初見では本人だとは気づかず、遠目から見て「すごく素敵な服を着てる人がいるなあ」と考えていました。週の真ん中の朦朧とした頭でぼんやり考えていたので、本人だと気づいた時は本当にぶっとびそうになりました。

とはいえ、話しかけたりはできなかったんですけどね。こういう時、咄嗟に何もできないですね…。目だけはご本人に全集中したまま、人の流れに乗ってぞろぞろと改札へと運ばれていく哀しき会社員なのでした。

横顔しか見られなかったのですが、今まで画面越しでしか見たことのなかった姿が目の前にあるというのは何とも不思議な気持ちでした。
見ていた時間は多分30秒も無いぐらいでしたが、本当に横顔が綺麗なんだとか、本当に髪がつやつやなんだとか、本当におしゃれなイヤリングつけてるんだ(?)とか、改札に運ばれていく間に色々なことを考えていました。目に神経を集中しすぎたせいで他の知覚がシャットアウトしたのか音に関する記憶が一切なく、無音の空間にいるような感覚で、何だか神々しい時間でした。

もうこんな機会ないかもしれないし、声をかけた方が良かったかな?と少し後悔しましたが、まあこれで良かったと思います。

声をかけない理由はたくさんありました。まずアーティストさんがお友達(多分撮影をしてくれる人)と一緒だったことと、これから電車が来るホームに向かおうとしていたこと。私の事情でいくと、化粧をほぼしてないくて、髪も朝起きて梳かしただけだったこと。(今後は機会を逃さないためにいつでも身なりを整えておくべきなのかしら?いやーわかっていても毎日はできない…)
それに出勤時間も迫っていたからね。

これだけ理由が揃っていたので、声を掛けられなくても、姿を見られただけで超幸運ということにいたします!
というかどれだけ条件が良くても声をかけられる自信がない…

もう本当に出社が嫌で、朝起きたらとりあえず早起きや通勤への恨みつらみ、テレワークができない環境への恨みつらみをひと通り頭に思い浮かべることが最近のモーニングルーティンと化していました。今朝も、「ちょっと遅刻しようかな?」と「いやでも最近時間休使いすぎたからさすがに行くか…」を散々繰り返し、何とか家を出たところでした。

こんな奇跡のような出来事が起きたのも、色んな偶然が合わさった結果だなとしみじみ思います。

・最近時間休を使いすぎていたこと
・それゆえに本日は遅れずに出社したこと
・通勤に使っている2種類の電車のうち、遅い時間の方を選んだこと
・そもそも現在の職場に勤めて、現在の部署に配属されたこと(部署によって使用する駅が変わるので)

いや偶然だなんてかっこつけるような内容じゃないね。へっぽこ社会人すぎてごめんなさい

こうやって書き出してみると、偶然というよりは天性の怠惰が招いたびっくりラッキーのような感じがしてきますが…情けねえ…。現在の配属も不本意だったのですが、マイナスなことでも今日みたいな良いことに繋がるんだなと思いました。直接的ではないものの、「災い転じて福となす」を身をもって体感しました。

さらにもっと貪欲に「偶然」を掘り下げると、電車通勤だったこと、そもそもアーティストさんを好きになったこと、果てには「この世に生まれてきたこと」にすら感謝してしまう勢いです。

まあ、でこぼこな日常を生きるへろへろな人間ですが、でこぼこもへろへろも色々な良いことに繋がっているんだなということで。

いつかもう一度会えるかな?と淡い期待を抱きつつ、この日常をまた生きていこうと思います。

最後に

遭遇してから半日しか経っていないのに、既に記憶があやふやです。狐につままれたような気分というか、「本当に私はあの人を見たのだろうか…?」とすら思えてきます。本当だよという証明に、以前から欲しいと思っていた指輪を買うことにしました。ものがあればしっかり思い出せるかな。





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