見出し画像

年末なので今年を振り返る

年末なので今年を振り返ってみましょうか。
こちら、Twitterにのせた私の1年です。

1月 「春、となり」完結
2月 「ケンブリッジをふたたび離れ」完結、シナリオの学校へ
3月 ルーマニア日記をkindle出版
4月 「雨が降ったら仕事をやすんで」kindle出版、BL紅茶アンソロジーに執筆が決まる
5月 新井一賞にシナリオを投稿、「カカオ90パーセント」kindle出版
6月 紅茶教室に通い始める(このころロードダニエルの本編を書いていました。未完)
7月 BL紅茶アンソロジーに寄稿、「笑わない彼と真夏の考古学入門」をBL誌に投稿
8月 夜の学校アンソロジーにお誘いいただき寄稿、BLグランプリに「ケンブリッジ〜」で参加
9月 ひたすらシナリオの学校の課題をやる
10月 シナリオ続き、パリ日記kindle出版
11月 「春、となり」加筆、文フリに参加、秋月ひかるさんと原稿合宿をする
12月 ガラス職人BL原稿中

シナリオの学校に通い出す
我ながら予想外の1年でした。まず、2月にシナリオの学校に行ったところ。
尾崎将也『三年でプロになれる脚本術』を読んで、勢いでそのまま通えそうな学校を探したら数日後から開始するコースがある学校があって、ギリギリで申し込んだのでした。行ったら今までやってた習い事の中で一番宿題が楽しいなということに気づいて今も続いています。

紅茶教室
BL×紅茶アンソロジーに執筆希望したことがきっかけで紅茶教室をスタート。執筆者に入れてもらったものの、本から得るだけの知識では足りないことに気づいて通い始めました。
こちらも楽しく続いています。ヨーロッパの歴史の話が多く、私は元々ヨーロッパのきらびやかな世界の話や植民地時代の話が好きなので、気づいたら上級クラスになりました。時々小説のネタも思いつきます。

夜の学校アンソロジー
アンソロジーといえば、夜の学校アンソロジーは主催者様にお声がけいただき、呼んでいたけてとても嬉しかったです。
他の方はkindleランキング上位の方だったり商業レーベルで出版されてたりで、私だけ肩書きがなかったので足手まといになっちゃいけないと、嬉しかったけどプレッシャーもあって、めちゃくちゃ推敲しました。校正もしていただいたし、個人的には私の書いたものの中で一番完成度は高くなっているかなと思っています。

投稿するように
あと今年の予想外は小説の公募に投稿するようになったこと。
5月にシナリオを投稿していますが、これはシナリオの学校で、みんなやってる雰囲気があって、先生もやれと言ってたし、20×10原稿用紙20枚なので、数時間でさらっと書いたもの。毎週の課題とそう変わらないので、なんとなく出した感が強かったのです。結果はそろってみんな一次選考通過でそこまでだったし。
私は脚本の勉強はあくまで小説の勉強の役に立てばと思って始めて、自分のメインフィールドは小説かなと思っていたのですが、小説の投稿は、出すべき雑誌、私の話が合いそうなレーベルが見つからなかったのでしていませんでした。
それがなぜ今年出すようになったかというと、6月に有料感想サービスをされている方からサービスを受ける機会があり、そのときに作品感想だけでなく質問もできるとのことで、「私の作品に合うレーベルってどこですか?そもそもBLでやっていくべきなのかも悩んでいます。ブロマンス風の少女小説なども考えているのですが…」という旨の質問をさせていただいて、私の話でもいいのかな、というような、BLレーベルへの応募を励まされるような回答をいただいたのです。
そこで、投稿してみようかなと思いみてみたところ、ご提案いただいたレーベルのひとつが翌月締め切りでした。公募に合わせた文字数の作品はなかったので、そのとき勢いで書いたのが「笑わない彼と真夏の考古学入門」だったのです。
考えてみると、このような質問をしたのだからそうなのでしょうが、以前から公募は気になっていたような気はします。去年Noveljamに著者として参加して、そのときの他の著者の皆さんに、その後受賞したり本を出版したりという方がぽつぽつといらっしゃって、みんな頑張っているんだなぁ、私は自主出版だけで楽しいかなぁ、と思っていたのでした。自主出版や同人誌、web小説なども感想をいただけたら楽しいし嬉しいけれど、同人誌は2、30部だし、届く先が少ないので反応も多くはなく、もっとたくさんの人に届いてほしいという気持ちはあったのですね。
私って悲しかったり重かったりの昔のJUNEっぽい話が好きだし、web小説サイトでは全然高ランキングじゃないし、今時流行りのBLでは全然ないよなぁとは思っていたのですが、結局、教えていただいたレーベルの小説賞で、5次選考まである選考で4次(上位15作品くらい)まで残りまして、もう少し頑張ったらもっとその先の世界に行けるのかもしれない。そんな気持ちが湧いてきました。
4次以上の作品は雑誌で講評がいただけて、私の作品は褒めてもいただいてましたが、「もっと明るい題材をどう書くか、読んでみたい」との講評もついており、やはり商業を考えるともう少し明るいお話が求められているんだろうな、と思います。
そんなに売れ筋に寄せるような器用なことが私にできるかな?と思いつつ、来年はもう少し多くの人に届けられるように努力してみたいなあ、と思う年の瀬です。

小説を書くことについて
実は今年夏に身内が亡くなり、しばらく小説が書けませんでした。小説は趣味なんだから、小説執筆に割く時間を、もっと家族と過ごす時間にするべきだっんじゃないか、という思いからです。私は夏季休暇も遠くもない実家に帰らず、小説を書くことに使っていました。
それから、小説を書く代わりに失っているもののことを考えていました。シナリオの課題ばかりやっていたのはそのせいです。シナリオの課題は型にはまっていて、あまり考えなくてもできるので。1作数時間でできますし。
小説キャラ42号に樋口美紗緒先生のデビュー10周年のインタビュー記事があって、その中に似たような話がありました。小説を書く上で生活面で多くの犠牲があって、だからこそ読者から作品を読んで救われたっていう感想が来たときに、ご自身が救われたというお話でした。
プロの先生でもそうなんだなあと思った一方、プロとして10年もやっていればそれはそれは多くのものを失っただろうとも思います。
私のような素人でも、救われたっていう感想をいただいたことがあって、それはとても書き手としては感動したことでした。もしかしたら多くのものを犠牲にして、もうやめようと思う未来があるのかもしれない。でもやっていてよかったっていう気持ちが上回るうちはきっとやっているのだと思います。
だから色々あったけれど今はもっとちゃんと届けられるように、もうちょっとがんばっていきたいな。

最後になりましたが、今年たくさんの経験をさせていただきました皆様に感謝を!ありがとうございます。
また来年も、よろしくお願いいたします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?