今年度の「労働保険料申告書」の注意点

こんにちは。社会保険労務士の町田です。
毎年、6月1日から7月10日(今年は日曜なので、11日)までの期間に、昨年度に実際に支払った賃金の総額を計算して、「労働保険料」の申告書を提出する必要があります。

今年度は、10月に雇用保険料の引き上げが見込まれていますので、特殊な計算が必要です。
電子申請の際の注意をお伝えしたいと思います。

1.入力の方法

e-Govにログインし、「労働保険年度更新申告」手続を選択します。
※「有期事業」かどうか、等で選択する手続が異なりますので
 注意してください。

手続を選択する画面で「申請書入力へ」ボタンを押下する。


「個別認証」の画面が起動する。

この「個別認証」の画面で、労働保険番号と「アクセスコード」を入力します。
「アクセスコード」は、送付された労働保険料申告書の右上、労働局の「あて先」等が印字されている横に印字されている、8桁の英数字です。

「個別認証」画面に、「労働保険番号」と「アクセスコード」を入力する。

「OK」ボタンを押下すると、事業所の情報が反映された「申告書」の画面が表示されます。

申告書の入力画面(上側)
申告書の入力画面(下側)…昨年度の「確定保険料」額も表示されている。

2.今年度の注意点

ここから、昨年度の賃金総額(雇用保険被保険者も含めた全労働者分と、雇用保険被保険者分)等を入力していく訳ですが、今年度の入力に関しては注意が必要です。
従来は、雇用被保険者分の賃金総額を入力すれば、概算の雇用保険料は自動計算されるのですが、今年度は概算の雇用保険料を計算し、手入力する必要があります

賃金総額に加えて、雇用保険料を計算して入力する必要がある。

それは、今年度の途中で雇用保険料が変更されるためです。
今年度の雇用保険の概算保険料は、変更前の保険料率と変更後の保険料率の平均(一般の事業の場合は、11.5/1000)を用いて計算し、直接入力してやる必要があります。

令和4年度の雇用保険料率

同様に、
「農林水産・清酒製造」の事業であれば「13.5/1000」
「建設業」であれば「14.5/1000」を用いて

概算の雇用保険料を手計算し、該当する欄に入力することになります。

今回は以上です。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?