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M-1グランプリ次期審査員案

上沼恵美子さんの「今年で最後」宣言に始まり、野田クリスタルさんの「えみちゃんやめないで〜」で幕を閉じたM-12020。番組開始すぐのオープニングトークでも、オール巨人さんのあわや引退エピソードが語られましたが、審査員の若返りを図らなければならない時期なのかもしれません。そこで今回は、『M-1グランプリ次期審査員案』というたいそうなタイトルで、素人目線の予想&考察をしていきたいと思います。

可能性の順にS,A,Bと分類します。オフシーズンのサッカー誌みたいですね(?)。

※2022.8.18 くりぃむしちゅー有田さん、オードリー若林さん、有吉弘行さん、追加。

S【この人は入れとかなあかんわ】

博多大吉
お茶の間からの人気も高いであろう,大吉先生。M-12016,2017にて,審査員を務めた経験あり。2018では,オファーはあったものの「関東の芸人の審査員を増やすべきだ」という意見から辞退。ただ,もし今回オール巨人さんの跡を継ぐ形となると,東西比,吉本比,男女比において全く変化がないため,引き受ける可能性は高そう。好みではなく,技術によって採点することを公言している。

海原ともこ
もし上沼恵美子さんが引退された場合,『女性枠』として跡を引き継げるのはこの人だけだ,と思う。自身の冠番組である『やすとものいたって真剣です』にてM-1に頻繁に触れている点, M-1決勝のたびに審査員を務める中川家礼二さんから感想を求められている点,その中川家と共にNGKの看板を担っている現役プレイヤーである点などからも,可能性は十分。関西在住の自分には分からないのだが,関東での知名度はどれ程なのだろうか。

千鳥 大悟
漫才界という枠組みではなく,それを包含するお笑い界という視点に立った時,天下のダウンタウンの後釜となり得るのは,千鳥しか居ないはずだ。M-1決勝での成績は振るわなかったものの,2002以降毎年準決勝以上進出,うち4回決勝進出という記録は,十分なもの。紳助さんが居なくなっても,松本さんによってM-1の品格が保たれたように,松本さんが引退された時のために,次世代の大黒柱に審査員を経験しておいてもらうべき。

笑い飯 哲夫
Mr.M-1,問答無用に選出。9年連続決勝進出,うち5回の最終決戦進出,史上唯一の100点。何度聞いても異次元の記録。M-12015やTHE Wを含め審査員の経験も豊富なため,西田さんではなく哲夫さんを選んだ。チェルシーがランパードを,ユヴェントスがピルロを監督として招聘したように,M-1側もMr.M-1を招き入れたいはずである。

A【可能性割と高いやろ】

麒麟 川島明
5回の決勝進出,うち3回のファイナル進出。MC,ひな壇,大喜利,トーク,イジり,イジられ,なんでもござれの超ユーティリティープレイヤー。暫定BOX中継をはじめ,あらゆる角度からM-1に携わり続けている。THE W,R-1グランプリなどにて,審査員を務めた経験あり。ただ,個人的に推したいのは,司会の座。あの今田さんから引き継げるのは,この人か,銀シャリの橋本さん,かまいたち濱家さんのみ。知らんけど。

ブラックマヨネーズ 吉田敬
個人的には,天竺鼠川原さん,ダイアンユースケさんと共に『西の三大"ボケの天才"』だと思っている。M-12015,ytv漫才新人賞などで審査員の経験あり。辛めの採点で大会を引き締める役割を担って欲しいな。心は痛むでしょうけれど。

NON STYLE 石田明
審査員やりたそうな顔してるランキング堂々の一位。真っ白な衣装も一際映える。漫才をロジカルに捉え,見事な言語化によって的確なコメントをしそう。ただ,その雰囲気がナイツ塙さんと被る気がしなくもないので,可能性はAとした。

バナナマン 設楽統
ウッチャンナンチャン南原さん,さまぁ〜ず大竹さんなど,過去に審査員を務めた経験のあるコント師は一定数いる。彼らに倣って,KOCにて的確なコメントで高評価を集める設楽さんを選出した。今になってガチガチのコント職人を持ってくるかは不明だが,コント師の中から選ぶとすれば,この人。

くりぃむしちゅー 有田哲平
『有田P おもてなす』『全力!脱力タイムズ』『有田ジェネレーション』...。『ガキの使いやあらへんで!』の人志松本のように,彼は出役にとどまらずプロデューサーという役柄にコンバートし始めている。笑いの作り手としての視点。加地さん, 佐久間さん, 藤井さんがあの席に座ってもお茶の間には疑問符が浮かぶだけだろうが,彼には十分すぎる説得力がある。

オードリー 若林正恭
この大会によって大きく人生を変えた代表格のコンビであり,千鳥とともに今後のお笑い界を担っていくであろうコンビ,オードリーのブレーン。ラジオやトーク番組にて,メタ視点でお笑いを語ることがたびたびあり,審査員という立場にも意外と違和感は無さそう。数々の番組を支える名司令塔の審査やいかに。

B【見てみたいけどなぁ】

アンタッチャブル 柴田英嗣
M-12020の審査員のうち,漫才でのボケ担当は5人(上沼,松本,塙,富澤,巨人)。落語家の志らくさんを除けば,礼二さん以外全員がボケ。ツッコミの方の審査が見たいという一心で選ばせていただいた。ツッコミで笑いをとる漫才が増えてきただけに,ツッコミの方々の意見がもっと聞きたい。ytv漫才新人賞などにて審査員経験もあるため,十分可能性はある。

霜降り明星 粗品
2030までには,"史上最年少審査員" という触れ込みで席に座っていることは間違いないが,次期審査員案というコンセプトなので,今回は低め。貫禄やカリスマ性だけで言えば,今でも十分割って入れる。足りないのは芸歴のみ。コンビとしては,弱冠28歳でR-1グランプリの司会を任されるなど,そのスター性を遺憾無く発揮している。ダウンタウンの再来。

とろサーモン 久保田かずのぶ
例の大やらかし事件はあったが,それを笑いに変えるだけの腕と人となりを持ち合わせている。M-12017王者,10大会連続準決勝進出,という記録は審査員席に座るに相応しいもの。笑いに真摯に向き合い,気持ちのこもった審査をされるに違いない。


ダイアン ユースケ
東京での存在感があまりにも月見草だが,関西では誰もが認めるボケのカリスマであること間違いない。ただ,ABCお笑いグランプリで審査員を務めたとはいえ,M-1チャンピオンでも無ければ全国的な知名度も微妙なので,可能性は限りなくゼロに近い。


東京03 飯塚悟志
バナナマン設楽さんと同じ理由で選出。ゴッドタン,お笑いを語れるバー回にて,審査員について前向きに語っていたため,可能性はあるか。KOCでも見てみたいうちの一人。

有吉弘行
自らを再プロデュースし続け,武器を変えながらも自分の色を出し続けたこの男は,今や『有吉の壁』にて若手に場を提供する側としても芸人界を引っ張っている。漫才頂上決戦としてだけでなく,「バラエティ番組への正規ルート」としても大きく注目されているこの大会にとって,彼の"見る目"は必要なのかもしれない。

まとめ

M-12018,2019,2020と不変の7名で続けてきましたが、好みのバラつきも含め非常に良いバランスで、見ていて安心感がありました。しかし、お笑い、漫才は進化していくものであり、世代交代はやむを得ません。加えて、同じメンバーで続けていくのは、多少面白みに欠けるような気もします。R-1グランプリほどガラッと変える必要は無いでしょうが、M-1グランプリの伝統を守りつつ、徐々に、着実に、変化していって欲しいと思います。
自己満足の記事でした。

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