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旅するzoom体験記#1 北海道イナゾーファームの谷江美さんに会いにいった!前編

こんにちは!
静岡から旅するZoomを介して、北海道の江美さんに会いに行ったまゆです。士別市にあるイナゾーファームで、どっしりしつつもやわらかな姿勢で有機トマトを育てている谷江美さんのところへお邪魔しました。
画面を通して北海道の大地を目の当たりにしながら、江美さんと過ごした時間、その時間から感じたことを文字にしてみました。

「誰でも、人生で一度は、自分の手でトマトを収穫したことがあるっていうくらいがいいよね」

江美さんがぽろりとこぼした言葉。

トマトを自分の手で収穫する。数日前まで青かった、鈴なりに実ったトマトが、みるみるうちに赤くなって、それを収穫する高揚感。食べるまでのドキドキ。学校の裏庭にある畑で、はじめて野菜を育てた小学生の頃の思い出。

大人になった今、田舎に住んでいても野菜は買うのが当たり前。江美さんのイナゾーファームにお邪魔して、お話を聞いていたら、いつも手に取っている野菜たちがどんなふうに実って、どんな想いが込められて育てられたのだろう、というところまで思いをはせたくなりました。

心の底から「豊かだなぁ」がこぼれる場所

参加者には、江美さんのトマトを以前から購入していて、そのトマトがどこからきているのかを子どもにも知ってもらいたいと参加されたママさん、有機やパーマカルチャーという言葉にくすぐられて参加した方、自分の職業に疑問を持ちこれからの生き方を模索している方などさまざま。

それぞれの興味と思いを共有する時間を経て、いよいよ江美さんちのリビングから旅が始まります。
「どうせなら畑を見ながら話しましょうか。」
リビングのガラス戸をガラッと開けるとすぐそこは・・
まさに北海道!広大な大地とどこまでも青い青空。
心なしか雲も近いような気がする。

谷家は4世代が同居していて、お子さんが4人。それだけでもにぎやかな様子が浮かぶのに、時には江美さんのご両親も加わって、12,3人がひとつ屋根の下で過ごす時もあるそう。
谷家の包容力、谷家をとり巻く人の繋がり、豊かだなぁ。

外に繰り出してすぐのところにある露地の畑とハウスは、自家用のお野菜。ハウスに入ってすぐ、立派な葉っぱがブロッコリーの房を囲んでいます。ほかにもシソにおナスにピーマン、きゅうり、ブルーベリー、バジル・・・おうちで食べる分と言いながらも、その立派さと種類の多さに圧倒されます。エネルギーにあふれたお野菜を使った谷家の食卓が目に浮かぶよう。

江美さんちのイナゾーファームは、トマトだけでなく何種類かのお野菜もハウスや露地で育てています。
広大な土地に広がる青々としたカボチャの葉っぱ。
画面越しにもわかる生命力。

あるハウスに入るとわしゃわしゃと小さな森がそこにはありました。
なんだこれ、見たことない景色だぞ。

じつはこれはアスパラのハウス。アスパラは多年生のお野菜なのでメインの株をお世話しながらその足元に生える子どもアスパラを収穫して私たちの食卓に届いていたようです。そのアスパラのボスである株の姿に参加者全員びっくり。

「アスパラってあのまま成長すると森になるのか!?」

画面の向こうで江美さんが、「あ、これ朝の出荷の取り残しかも!」と言いながらアスパラをポキッと折って私たちに見せてくれました。その場でそのままがぶっとかじりついてくれる、江美さん。たまらず
美味しそうーー!
の言葉が各画面からこぼれます。とれたてフレッシュなアスパラはとってもみずみずしくて刈り取った江美さんの手に水滴がつくほど。

そんな魅力たっぷりのアスパラ、栽培は簡単ではないそうです。株を長い間健康な状態に維持するため、手間もかかり育てるのが難しい。栽培に踏み切る前は悩みに悩んだと。しかし、今はお客さんに提案ができる品目が増えて楽しいと笑う江美さん。お客さんとコミュニケーションを取りながら仕事をしたいとおっしゃっていた言葉がくっきりと浮かび上がった瞬間でした。

次は、お待ちかねのトマトを栽培しているハウス。まずは収穫時期の遅いまだ青いトマトのあるハウスから。青々した葉っぱの中に隠れるようにして見えたおっきな青いトマト。

(当日のzoomのスクリーンショットです)

ここで江美さんからトマトの豆知識!
トマトの苗は下から!実り、実った順に一段目、二段目…と呼ばれること。また、実は下のほうにある“一段目”から赤く色づいていきます。

一段目は若くてフレッシュなお味、三段目、四段目と段が上がるにつれて味がのってくると一般的には言われているそう。

お店でトマトを手に取りながら「これは何段目のトマトだろう?」と考えてしまう自分が想像できます。
お店に並んでいるトマトのほうを見ることが多い私たち。ひとつトマトさんたちの知られざる舞台裏を教えてもらいました!

後編「イナゾーファームのバランス感覚」に続く。

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