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母の日ギフトがくれたうれしい1日。


日本では、5月いっぱいは「母の月」ということで母の日ギフト、延長しました。でも母の日をやってみると、母のためだけじゃないな、一緒に時間を共有する家族とか、仲間とかそういう人たちのための機会でもあるんだなと、ギフトを受け取っていただいた方たちからの声から思いました。
作り手さんをもっと近くに感じてもらえるように旅するzoomでクマエとデメテルの工房を訪問するプランも作りました。

この春、旅するzoomを添えた母の日ギフトをカンボジアで素敵なものづくりをしているデメテルの西口さん、クマエの山勢くんと一緒に用意させていただいた。

今日はその旅するzoom付きを購入していただいたあるご家族の旅の話を。

カンボジアをよく知り、私の知人でもある同世代の女性やから
「ぜひ旅するzoomをお願いします!母にプレゼントしたいんです」という熱いメッセージをいただいた。

聞いてみると、お父さんお母さんともに旅がお好き。ただ、現在の世情の中で、今年予定していた旅の予定が全てキャンセルになってしまい、お父さんは「俺の旅は不急じゃないけど、不要じゃないんだ・・」と大変悲しまれていたとのこと。

そこにさらに外出自粛や先の見えない状況などが重なり、元気がなくなっているのを心配していた娘さん。

旅するzoomなら、旅を届けられる!!
と、お声掛けいただいた。

お父さんの気持ち、大変よくわかる。
旅は心の薬用養命酒みたいなものだとおもう。
特定の症状に、ではなく、旅のなかで五感を通じて体に入ってきたものたちが、日々の暮らしの活力の底をそっと支えてくれる。

よし!それなら母の日にカンボジアの風をお届けしよう!と、
娘さんにヒアリングをして、お母さんが好きだろうな、という旅の内容と、お母さんたちのライフスタイルの中でのベストな時間を相談した。

そうやって旅の準備を進めるうちに、すでに実家を出ている妹さんと弟さんも旅に参加できる、ということに。
娘さんから伝え聞くお母さんのワクワクは旅の前から相当高まっていて、家族で旅ができる喜びがあふれているようだった。

旅するzoomの前日には娘さんから「妹とリハも済ませて準備万端です!」というメッセージもいただき、この一連の流れと、このご家族の一瞬にこうして関われるという人生の面白さに、こちらも自然と翌日の旅への思いが高まった。


そして迎えた当日、zoomへの接続にちょっとだけ手間取ったお母さんが、
「昨日、息子にアプリをダウンロードしてもらって、次女と練習もしたのに、バタバタしちゃってごめんなさい」とおっしゃるので、
「それはご家族総出で、総力戦ですね!」とお返ししたら、
「そうなの、長女がこの企画を立ててくれて、息子がやり方を教えてくれて、次女が練習相手になってくれて、それで今日を迎えられて本当に嬉しい」とおっしゃって、ここまでこの日の旅が辿ってきた軌跡を思って、不意にこちらもぐっときました。
ご家族の思いとそれぞれの手のひらを経て、この旅は今日ここにきたんだね。

家族みんなでコンポントムの市場を旅して、「え、何これ、今日本とつながっているの?」と興味津々な市場のお母さんたちともたくさん絡んで、最後に私たち家族の行きつけの朝ごはん屋さんに行った。

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カンボジアの定番朝ごはんを待つ間に、お母さんが何気なく
「今年は帰省できないから、オンライン帰省してって言ってたんだけど、今日ようやく息子の顔をみられて、こうやって一緒に過ごせてうれしいです」と言ってくださった。
私たちがやったことは旅の舞台を整えただけだけれど、ご家族のこういう瞬間に立ち会わせてもらえて、本当にじんわりと心がほぐれていきました。
この物語こそが、薬用養命酒ですよ。

ご自身は残念ながらお仕事で参加できなかった知人である娘さんからは
「仕事が終わったら、みんなの話を聞きながら、もう1度私も一緒に旅をしますね!」という素敵なメッセージが。

あなたに会えて、今日がとっても素敵になったよ。という、
Napuraの創り出したい時間を、今日はお客様ご家族からいただきました。

追伸:この日の夜「アフター旅するzoom会が終わりました!」という報告とともに、長女さんから次のようなメッセージをいただいた。
(わたしもうれしくて、部分抜粋しちゃいますね)

みんなが口々に今日の旅の話をしては「楽しかったね」と言い合って、まるで本当の旅をしてきたかのような一体感でした。小さいころの家族旅行で過ごす旅館の夜(今日あったことをゆるゆるしゃべる一番楽しい時間!)のようでした。
わたしたち家族旅行行ったんだなって。名ばかりでなく、本当に家族旅行だったんだなって思いました。

ああ、ここでも旅がつながった。
小さいころの楽しかった旅の記憶と、今日の家族の旅の記憶。
こうやって旅がつながっていくその現場にいられることの幸せ。

次にこの旅はどこにつながっていくんだろう。

ご家族のみなさん、ありがとうございました!


2020.5.11

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