“理由なき反抗”は、今。
思春期も後半に入ったであろう娘に尋ねられた
「私って、反抗期あった?」
少し考えて、答えた
「あったと思うよ、気づいてないくらいのものは。」
*
思春期の反抗は
強く抑えつけられていれば、強く
強く抑えつけられなければ、本人には自覚がない程度に
現れるのだろうか
(それと、どのように愛情を注がれてきたか)
*
一般的に
“仲良し親子”が増えてきたことで
(ウチがそうだ)
失われたように見えたとしても
反抗期は確かにある、と思う
子どもの言動に
反抗的で棘のようなものを感じたとき
親である私は
むしろ安心する
成長し自立心が芽生え
もっと自分の力を試したく
保護者である親をわずらしく思う
大人になろうとしてるんだ
だからまちがっても
親に対し素直になれない自分を
責めないで
仲良し親子の功罪
*
親となった今
自分はどんな子どもだったか
そして
どんな大人になったのか
ひとり振り返り
それからまた、わが子を見る
この子は何を見、
何を思っているのだろう
親は永遠に
子どもの心を知ることが
できないんじゃないかと思う
そういうものかも
それでいいのかも
*
なんていう
親の胸の内も知らず
当の本人はいつもどおり
あっけらかん
としている
そういうところが
好きなのだよ