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かんじいさん

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かんじいさんの音楽と本
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#本好きな人と繋がりたい

ZAZ こんな曇り空の午後には...

この映像で彼女を知った。 アルバムを何枚も聴いた。 こころ、躍った。

かんじい
3年前
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「読み返すなら今だぞ」本はときどきそう呼びかけてくれる。

北杜夫さんを半世紀ぶりに読み返していたら、また戦争が始まった。 この頃、若い時に読んだ本…

かんじい
2年前
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ぼくの鉱脈。

OAZO丸善店の「新潮社クレストブック」コーナーは、文学の視界を広げてくれる小さくて大きな窓…

かんじい
2年前
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アリステア・マクラウドと『冬の犬』に出会えた。

産まれて、生きて、手渡して、死んでいく物語。ぼくはそんな本を探していた。 10数年前、業界…

かんじい
2年前
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表参道ヒルズのツリー。サイズダウンだがシック。

伝え方も、美しさの基準も、そして生き方も急速に変わっていく。 本屋を巡回して表参道へ。 …

かんじい
2年前
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謹呈「弥勒シリーズ」最新刊『花下に舞う』(あさのあつこ著/2021年3月31日・…

ぞくり、とさせるのは信次郎なのか?著者なのか?それとも、われらひとなのか? いっきに読み…

かんじい
3年前
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遂に読み終わってしまった。

図書館で借りてきたフィリップ・クローデルの『リンさんの小さな子』 祖国を、家族を、そして明日をも失った難民のお爺さんと、長年連れ添ってきた奥さんを亡くした宗主国のごついおじさん。 ふたりは、回転木馬の見える公園のベンチで隣り合わせになった。 何も、誰も信じられないでいるリンさん、この中年の大男バルクさんにだけは心をひらく。 言葉は通じない。 おじさんはお爺さんの名前を”タオ・ライさん”だと思っている。 お爺さんはおじさんに会うたびに”ボンジュール”と繰り返す。

物語は本の中だけにあるんじゃないんだな。

カバー・イラストに見入る夜。Etta Jamesを聴きながら最初のページをめくる。 『チャリング・…

かんじい
3年前
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ボサノバを聴きながらまどろんでいれば出来上り。

京葉線~日比谷線~千代田線。友人のヘアサロンへ長い旅路。完全予約制のサロンはあちこち店主…

かんじい
3年前
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柴崎友香さんの『わたしがいなかった街で』を再読している。

再読と言えば、沢木耕太郎さんの『世界は「使われなかった人生」であふれてる』(2001年11月発…

かんじい
3年前
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ペールエールとアリステア・マクラウドの息子。

「カナだの知られざる偉大な作家」と呼ばれるアリステア・マクラウド。 『灰色の輝ける贈り物…

かんじい
3年前
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三か月に一回の定期健診。いつもの場所で時間調整。

聖路加病院本館で採決後、タワーのハンバーガー屋さんで読み返す。 森博嗣さんのWWシリーズ『…

かんじい
3年前
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『はなをくんくん』

絵本のなかで みんなおめざめだ。 ー みんなかけてく。   はなをくんくん。 ー みんな…

かんじい
3年前
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1982年の高橋源一郎著『さようなら、ギャングたち』を2021年の5月に読む。

1981年、吉本隆明は「現在までのところポップ文学の最高作品だと思う」と言った。 第四回群像新人長編小説賞の優秀賞に選らばれたデビュー作。 文壇の偉い先生方は、ほとんど無視。 うーん、無視というか彼らが小説と定義するものの範疇から大きくはみ出していて、ほとんど理解不能だったというのが本当のところではないか。下記を読むと、無理もないかなぁと。 本書は三つの部分で構成されています。 第一部のタイトルからしてこれ。 <「中島みゆきソング・ブ