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かんじいさん

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かんじいさんの音楽と本
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#読書感想文

ZAZ こんな曇り空の午後には...

この映像で彼女を知った。 アルバムを何枚も聴いた。 こころ、躍った。

かんじい
2年前
35

ばら撒いた金平糖のように、平易で素敵なコトバが、そこここに散らばっている。

タイトルの「鯨オーケストラ」。 「港町のライブハウス」、「ローカルラジオ局」、「ロールキ…

かんじい
4日前
59

原作を拾い読みする。気になるフレーズ、言葉に出くわしたら本訳本を開いてみる。『青…

今のところ、そんなことは夢のまた夢。精進あるのみ! 翻訳者の岩本正恵さんは、表題の「Wal…

かんじい
2か月前
62

『バースデイ・ストーリーズ』は、村上さんが選んだ十二の短編と村上さん書き下ろしの…

まったくその存在を知らなかったクレア・キーガンを、図書館のサイトで検索すると『青い野を歩…

かんじい
3か月前
109

「ちゃんと読んだのかよ、この唐変木!」

って、どやされることがある。 ときどきだけど、いやぁ、それほど頻繁じゃないけど。 今回は…

かんじい
5か月前
88

「“砂漠の隅っこで帽子をかぶっている靴下が見つかった…”」

韓国のSF短篇集『この世界からは出ていくけれど』の掌編「ブレスシャドー」に出てくるある物質…

かんじい
5か月前
68

もう汚してしまった。

ポカ、ポカ、冬のある日、ぼくの部屋のどこかに消えてしまった『アルジャーノンに花束を』を買い直してきた。 お昼に差しかかり、駅前の「カイザー」で、ハムとエメンタールチーズのバゲットサンドを買う。 三種類あるサンドイッチのなかで、一番シンプルで、一番安価、¥300‐しないが、これが一番焼き立ての麦の味を楽しめる、ような気がするのです。 コーヒーをどこかで、と思ったが、まあ、いいや。 文庫本とバゲットサンドを持って、気持ち良く広がった公園に向かう。 黄色い帽子をかぶった、よ

こころが石になってしまわないように、不良老人は土曜日の図書館へゆく。

不良老人も大変なのだ。いちばんはこころの硬化を防ぐこと。だから、土曜日の図書館から、時々…

かんじい
1年前
75

“精神の腐食”のはじまりなのだ。

~人間はいかなることにも馴れる動物である~ ドストエフスキー自身の収容所での過酷な生活を…

かんじい
1年前
55

“死ぬ”ことを前提にしない社会でひとは泣くのだろうか?とぼくは考えてしまった。

森博嗣さんの『人間のように泣いたのか?』は哲学書兼恋愛小説だった。 本作はWシリーズの1…

かんじい
3年前
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