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【読書感想文】『魔女の宅急便』角野栄子

『体の中にはこんなにことばってあるものでしょうか。』p.233

私も同じこと思ってました。

よく「無言でも気不味いことがない関係」が仲良しの条件に真っ先にランクインしてるけど、私の場合は好きなことや自分のことを面白くなくてもオチがなくてもいいから聞いてくれて、同じくらい好きなことや自分のことを話してくれる人に心を開きやすい。

その時によくこれを思う。脳が口に追いつかねえ!みたいな。脊髄で喋ってる感じ。

と同時に、その逆の時もある。「体の中にあるはずの言葉が出てこない」時は、未だにどうしたらいいのか分からない。

喋ることは好きだし、上手いとも周りから言われることも多いけど、それが体の中から本当に出て来た言葉かどうかが分からない。なんなら付き合いが長くなれば長くなってる人ほど「コミュ力無いよね笑」とか言われてしまう。

映画の魔女の宅急便で、キキがスランプになってしまった時、ウルスラもスランプだったときの話をしていて、「その時ね、誰かの真似だって気が付いた」みたいなことを言っていた。

そうなんだよなあ。

私が私の体から出てくる言葉は誰の言葉なんだろうな。

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