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泣ける女性への憧れ

5歳くらいの時にずっと泣き止まなかった時の記憶が今でもしっかり残っています。

何が気に食わなくて泣いていたのか思い出せませんが、大きな声を出して泣き、思い通りにならずさらに勢い良く泣いた日のこと。

母が「ほっておけば、そのうち泣き止むわ」と言ったので我慢大会のように泣き、結局、疲れて泣き止んだ日の記憶は忘れることができません。

その時から泣くことは、意味のない事だと思うようになりました。

父は、ハイカラな人でその年齢にしては珍しく、洋画や洋楽が好きで、良く一緒に観たり、聞いたりしたものでした。

小学生1年の頃、父と洋画を観ていたら危機に面した女性たちがギャーギャー叫んで走り回るシーンがありました。父は、「これだから女は、役に立たない」と私に言い聞かせてきました。

泣いている暇があったら、今できる事を考えてやるべきだというのが父の正論でした。そこ変えてしまうと、この映画の盛り上がりに欠けると思いますが・・・

とにかく、私は父に嫌われたくなかったのでそれから泣かなくなりました。結果、小学校では、1度も泣いた事がありませんでした。

友達3人が誤解からクラスメートに囲まれ、謝罪を要求された時も他の2人が泣いていたのに泣かず、「なぜ泣かないのか反省が足りない」とさらに責められた事もありました。間違っていない事に誤ったり、泣いたりできなかったのです。

いかんせん、説明は出来ず、ただの生意気な頑固者になってしまいましたが。

それでも高校生で1度だけ泣いた事があります。文化祭の衣装を女子がペアになった男性の分を作る事になっていたのですが、私が作った衣装が見つからないというハプニングが起きて、クラスでただ1人衣装を着る事ができなくなったペアの男性に誤った時、その男子がとても優しくて寛大だったので思わず涙が止まりませんでした。

社会人になると、女性の幹部は、良く泣きます!もちろん、部下の前では泣きませんが上司名前で大声で泣きます。大抵自分の欲しい結果を手にして帰ってきました!まさに女の武器です。

演技でもなく、純粋に必死なのだと思います。ギリギリの中で戦っているのだと思います。だから人の心を動かす涙となるのでしょう!

私は、涙が出るほど必死に戦った事があるのか?とか、泣くという行為に何かのバロメーターになるなんて考え事態が浅はかではないでしょうか?泣くことがいいか、悪いかの前に、結果、泣いてしまうことがあるということでしょう。

泣かない事に力を注ぐなんて、それこそ無駄な事だと思います。自慢する事でもなく、それより、自然に泣ける事が幸せな事だと思うようになりました。


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