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ADHDペアレントトレーニング2

人間は、欲しいものを手に入れることに貪欲です。小さな頃は、お金でもなく、お菓子でもなく、おもちゃでもなく、母親の注目こそが全てです。

子供は、親の注目を一身に浴びたいと懇願しています。どうしたら、自分に注目してくれるのか?その中で気づいていくのです。

悪いことや危ないことをすると飛んできて自分に注目してくれることを。普段、何かしながら手も止めないで適当にうなずいている母の注目をどうしたら独り占めできるのか?

ある日、ジュースを倒してしまってコップが落ちてしまったとします。母親は、手を止めて真っ先に飛んできて、「大丈夫?怪我はない?」または、「こらっ!何やってんの」と言うかも知れません。

子供は、こうして、学んでいくのです。悪い事をすると母を注目が手に入る事を。

ですから、大人は、して欲しい行動をした時にこそ、手を止めて目を見て大いに注目してあげるべきなのです。具体的に何が良かったのか、丁寧に伝えてあげて下さい。

例えば「2人で遊んでいる様子が聞こえてたよ。ケイタくんは、しんちゃんに順番をゆずっていたのは、とても良かったと思うわ。しんちゃん、負けても悔しがらず堂々としてたわね。それって難しいと思うわ。本当によくできたわね。」

このようにケイタくんとしんちゃんを肯定的に褒めることで注目を与えていきます。肯定的な注目を与えることでその行動を強めていきます。また、肯定的な注目を浴びたくなってその行動をもっともっとするようになります。

その逆に、して欲しくない行動には、注目をしないことで、減らすことができます。

ある日子供たちが喧嘩を、はじめました。これまでだったら、何事が起きたのかと飛んでいって「そんな事言ったらダメでしょ!」といっていたかも知れません。でも、今回は、そうしたい気持ちを抑え、子供たちに任せておきます。

すぐに2人は、仲直りして遊びはじめます。さあ、ここで、ふたりが意見の違いを克服したのを褒める時なのです。

このように、して欲しくない行動している時は、注目を与えないこと、そしてして欲しい行動に変わったら注目をするのです。

注目を与えない時でも、悟られないように意識は、そちらに向け、褒めるタイミングを探して下さい。

学んだこと

⭐︎子供は、親からの注目を必要としている。

⭐︎親は子供の行動を変えるために、注目の力を借りることができる。

⭐︎肯定的な注目ん与えることはしてほしい行動を増やす手助けをしてくれます。

⭐︎注目しない事で、して欲しくない行動を減らす事ができます。

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