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成長したいなら、まずはマネから

人のマネをすることは、かっこ悪いとか悪いことというイメージはありませんか?

マネばかりして自分で考えない。人のマネをしてさぼるなどはあまり良いことではありません。

しかし、上手くなりたい、できるようになりたいと必死になっている人はできる人を見て、見様見真似でマネをします。この行動はとても重要になります。

人が成長するためにも誰かをマネすることは大切で、マネされる私たちは子人に見られていることを常に意識しなくてはなりません。

動物も人もマネをして生きてきた

動物の赤ちゃんは、泳ぎや狩りをお母さんのマネをして生きてきました。赤ちゃんが生まれてから成長するとき、大人の行動をマネしています。子供たちが当たり前のように行っている言葉をしゃべったり、歌を歌ったり、服を着たり、これらはすべてマネで始まっています。

大人になっても最初は、先輩の仕事を見よう見真似で覚え、だんだん自分の個性を出していった人がほとんどだと思います。つまり人はマネをしながら成長してきたのです。ですからマネをする相手で影響を大きく受けます。自分が尊敬できる人、素敵だと思う人や行動を見つけてマネすることが大切です。

禁止されてるマネもある

マネすることは「パクる」とも言われ、この言葉にあまり良いイメージはありません。中国の人は、ブランドなどをそっくりにマネて売り出したりして問題になっています。「著作権の侵害だ!」として怒っているのを見聞きします。それと同様に音楽の作詞や作曲、近年では東京オリンピックのエンブレムなどもパクリ疑惑として問題になりました。

マネについては、法律で守られており、その法律を破って利害が生じた場合罰せられます。小説や歌詞をマネる、美術品やブランド商品をマネるといった行為です。生き方や行動をマネするのではなく、法的に禁じられていることには、注意しましょう。

守破離の精神

「守破離(しゅはり)」とは、日本古来から伝わる独自の精神論です。「守」は「師と思う人のマネをすること」、「破」は「マネして得た知識を参考にし、自分自身で新たに生み出すこと」、「離」は「自分が独立し、自分自身で道を切り開いていく」という意味があります。

この言葉は「尊敬する人をマネる」ことから始まります。何かを学んだり技術を身につけたいときは、まずはそれが出来ている人のマネをする必要が大切です。子供がサッカーを習うときにコーチの行動をマネする、勉強では先生の書く字をマネする、このようにその分野における自分にとっての師匠を見出し、しっかりとマネをすることが自分の技術になることにつながります。昔から他人をマネすることは、何かを学ぶにおいて最も大切なものと位置づけられているのです。

人からマネされる人になろう

完璧な人間というのは存在しませんが、誰かにマネされたいと思われるような人になりましょう。それには、人より先にマネをして情報を持つなど誰かの役に立つ事、それを知って、実行して教えてあげるという、分け合う心こそが魅力となり、人に支持されるのではないかと思います。

注意したい、普段やってはいけないNG行動

私たちは、人の行動を見て学びます。私たちが自分でも気づかないうちにやってはいけない行動を取ることにより、知らずに人に悪影響を与えていることがあります。そのいくつかを紹介しましょう。

あいさつをしない
相手の悪口を言う
面倒くさい、が口癖
叱るだけでほめない
コミュニケーションマナーを身につけるのに「挨拶」は欠かせません。普段から挨拶をしないと、当然のように周りも挨拶をしない環境になります。またつい愚痴のつもりで人の悪口を言ってしまう事が多いのですが、普段から悪口を言ったり聞いたりしている環境は人に対する尊敬の念がなくなり、仲間意識も薄らぎます。そんな環境では、良いものを生み出せず大きな不利益となります。

「面倒だなあ」という言葉使いも要注意です。つい家事や仕事で口に出してしまうこともありますが、口癖になると当たり前に「面倒くさい」と言うようになります。そして「叱る」だけで「ほめることを忘れる」日常を送ると、人の自尊心は低くなり、他人に対する思いやりが持てなくなる危険性もあります。

スポーツや勉強、何でもできる人のマネをしよう

自分の得意とする分野を伸ばすにはそれを得意とするプロから教わった方が伸びることが多いです。オンラインや集客は、その経験と実績のある方から教わり、やり方をマネすることで実績をあげることもできますし、スポーツならスポーツコーチの動きをマネして自分のものとする方法もあります。

例えば野球選手のイチローの打法をマネして、自分もバッターボックスに立つとします。彼の打法は彼自身が生み出した独特なものなので、マネをするだけではうまく打てないこともあるでしょう。

しかし自分に合いそうな技術だけをすくい取り、それをマネして打法に生かすことはできます。グリップの持ち方を参考にしてみる、足をあげるタイミングだけをマネしてみる、そのように細かな動きを研究して自分に合った物だけをマネすることにより、徐々に自分なりの打法が見つかるかもしれません。

「この人は上手いな」と感じることがあれば、その人を参考にしてどんどんマネをすることが大切です。どんなビジネスや技術取得も人を観察して自分の技術として取り入れることが大切なのです。

まとめ 自分にとって良いことはどんどんマネをしよう

「マネをする」ということはややネガティブなイメージもありますが、世の中はマネをすることで溢れています。芸能人がアップするSNSでも、それを参考に人気がある人のファッションや容姿をマネする人はたくさんいます。

人にとってマネをする行為というのは成長に欠かせません。理想としては自分で考え、オリジナリティのあるものを生み出すことですが、そこに至るまでにはとても時間が掛かります。自己流を見出すにはあなたがお手本にしたいような人を見つけ、その人の動きをどんどんマネすることが大切です。動きのすべて100%をマネする必要はなく、ほんの一部でも自分が参考になると感じたらどんどんマネをさせることが大切です。そうすることで自分に合った方法というのが徐々に見え、結果的に多くの技術を自分のものにすることができるのだと思います。

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