発見

あと一週間でクリスマスですね。街も賑やかな雰囲気になってきたようです。

今年の3月から(株)カンム社で監査役を務めています。カンムでの仕事を通じて、またプライベートでも、今年はずいぶん沢山のことを「発見」した年でした。どれも仕事、生活、価値観に影響する重要な発見で「どんな出来事にも大切な意味がある」ということを改めて意識しました。今年の「発見」をいくつか拾ってみました。

その1.「金融はまだまだ進化する」                 その2. 「カジュアル」
その3.「止まらない」
その4.「劣化したもの」 
その5.「40周年」

その1.「金融はまだまだ進化する」

保険業界を中心に金融の世界で30年以上仕事をしてきました。
伝統的な日系の保険会社からキャリアをスタートしましたが、「新しもの好き」の性格から、転職がまだ珍しかった時代に外資系損保に転職してから、ダイレクト系、保証事業などを経験し、今年の3月にカンムの監査役に就任しました。

本当に金融が大きく変わるタイミングでFintechの世界に飛び込むことになりました。金融業界は、法律、規制に守られている部分も多く、昔から「護送船団」と呼ばれたり、業界内での商品の差異化やエッジの効いたサービスの提供が難しい業界だったと思います。

カンムには、「少数精鋭のチーム」「システムの内製化などによる適切なコストコントロール」「フラットで自律的な組織による効率的な業務運営」「スピーディな意思決定」など、私が今まで経験したことがないFintechならではの素晴らしい特長が多くあり、カンムの仕事のスタイル、プロダクト、新しいアイデアなどに触れ「金融はまだまだ進化する可能性がある」ことを見つけました。

商品の差異化や新規参入が少ない閉鎖的であった今までの日本の金融の枠組みは、カンムのような会社がこれから壊してくのだと確信しています。   

今年一番の発見です。

その2. 「カジュアル」

カンムではカジュアルな服装で仕事をさせていただいています。前職でもある程度カジュアルな服装は認められていましたが、管理系の仕事が長かったためか、外部の方に急にお会いすることになっても失礼がないようにと、毎日スーツで仕事をしていました。スーツを着ると「背筋が伸びる」「スイッチが入る」という感じがして、やっぱり仕事着はスーツだなと、自分の中で思い込んでいました。

今年は数えるほどしかスーツを着ていません。気に入っているスーツを着る機会が少なくなったのは少し寂しいですが、カジュアルな服装で仕事するのも悪くない。肩こりが楽になった気がします。リラックスした気分で発想が柔軟になるように思います。コミュニケーションもソフトになったように感じます。スーツ派だと思っていた自身にとってライフスタイルの一つの大きな変化でした。「好きな服でカジュアルな感じで仕事をするのもいいな。 これって胸襟を開くってことか。」  

と思った発見でした。

その3.「止まらない」

今年、日本で開催されたラグビーワールドカップ2019。夢中になった方も多いのではないでしょうか。私も「にわかファン」の一人としてテレビにかじりついたものです。スピーディな展開、本気でぶつかりあう迫力、勝利のための戦略、ノーサイドのあとに相手をたたえあう様子などに、心から感動しました。

何より日本代表の選手が、流行語大賞にも選ばれた「ONE  TEAM」というスローガンのもとで、選手もスタッフも心を一つにして、全力で目標を達成するために努力する姿、相手のタックルにひるむことなくボールを繋いで、愚直に前進を繰り返す「止まらない」攻撃でトライを奪うシーンは、強く印象に残っています。

チームの結束力が目標達成の大きな力になること、止まることなく前進し続けることで道が開けるなど、ビジネスの成功にも通じる大切な事柄を、ラグビーを通じて、あらためて発見することになりました。

その4.「劣化したもの」 

春先、寝ている時でした。背中の激痛で目が覚めました。人生初と思われる強い痛みに殆ど寝ることができず「この激痛は噂に聞く結石に間違いない」と勝手に自己診断をして、早く朝にならないかと祈るばかりでした。

翌朝、痛みに耐えソロソロと歩きながら、かかりつけの病院に駆け込み、レントゲン、CT、エコーなどなど色々検査をしていただいたのですが、内臓系には異常なしとの診断で、結石ではなかったものの内科では直接的な原因が分からず、痛み止めと湿布とコルセットでの生活が2〜3週間くらい続いきました。気づかないうちに、年齢に伴う身体の劣化が少しづつ進行していたのだと思います。健康の大切さを再認識するする良いきっかけになりました。カンムでも、毎年、健康診断を実施しています。年明けには会社の近くの病院で人間ドック受診する予定です。今回はオプションの検査も加えてしっかり診てもらおうと思っています。

自分の身体の劣化部分をしっかり確認して、これからに備えていきます。

その5.「40周年」

1979年にソニーが再生専用・小型ヘッドホンステレオ ウォークマンを発売して今年で40周年になるそうです。ソニーでは40周年を記念したアニバーサリーサイトもオープンしました。

今では、時間や場所に囚われることなく、個人の生活の一部として仕事の時やプライベートでも音楽を楽しむことが出来ますが、「ステレオをパーソナルにする」という思いで製品化されたウォークマンが発売されるまでは、今のように音楽を自由に楽しむことはできませんでした。

録音機能がないウォークマンは、発売当初、本当に売れるのかという心配もあったようですが、そんな心配をよそに驚くべきスピードで若者に浸透し、いつでも、どこでも、好きな音楽を、ステレオで好きなだけ楽しむという、新しいライフスタイルが誕生したようです。その後もデバイスや記録媒体の変化、インターネット接続など、新しいライフスタイルは、更なる進化を遂げて、今ではワイヤレスイヤホンとスマートフォンで、大量に高品質な音楽を持ち運び、楽しめるようになりました。ウォークマンは、パーソナル化によってライフスタイルに大きな変化をもたらした代表例の一つだと思います。

カンムでの仕事を通じて「個人と金融の関係」「金融のパーソナル化」ということについて考えるようになりました。これまで個人と金融の関係において、ライフスタイルを一変させるような大きな変化はなかったように思います。これから、金融も新しいテクノロジーによって、個人に使い易いようにパーソナル化され、生活を一層豊かにするものとして、大きく変化するのだと思います。ウォークマンの40周年の年に、これから金融が迎える新しい変化の息吹を発見しました。

最後に
カンムでは一緒に時代を拓く仲間を探しています!
色々な職種で募集をしています。ぜひとも興味ある方はご応募ください!
https://kanmu.co.jp/jobs/

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