宿題は必要か?

ゆとり教育の反動なのか、小学生には毎日たくさんの宿題が課されているようです。親御さんからの質問されることもあります。

「何でそんな簡単なことも分からないの!と思わずイライラして、叱ってしまうんです。」

「叱るとすねてますますダラダラするんです。」

「塾に入れたほうがいいのかと思う。先生の子供の頃はどうでしたか?」

などなどたくさんの質問を受けます。親からしたら子供の教育はすごく大事ですよね。

個人的な考えは、サンプル数「1」ですから、私の考えを書いても仕方ありません。そこで、研究論文の話をします。

そう、「宿題には効果があるのか?」という問いに対して、研究論文がたくさんあるのです。ネットでメンタリストDaiGoさんも紹介していましたが、少なくとも小学生に対しての「効果があるとはいえない」ことが、サンプル数がたくさんの検証でわかっています。

ただ、気をつけるべきは、各々の研究論文の定義する「宿題」がどのようなものかが、各々の論文によることです。「宿題」の効果が明らかに得られたものもあります。それは、「宿題(ホーム・タスク)」ではなく「宿題(ホーム・リサーチ)」のようなものです。例えば、自分が好きな絵本を見つける、その絵本を参考に自分で絵本を作ってみる。などです。

計算ドリルを親に「何で分からないの!」と怒られながらするのは、辛い「タスク」ですよね。そんなの楽しくも何ともないですし、この段階で「算数」が嫌いになってしまうのは当然です。

だから、もし計算ドリルをするなら、

「どうやったらもっと簡単に計算できるのか自分で方法を考えてみる」

なんてのもいいですし、

「「1+2= 」の答えは「3」だけが正解ではなくて「6−3」や「10−7」、「12÷4」も大正解だということを教えてあげる」

のも、本人の頭脳にとてもよいと思います。

あるいは、完全に成長に効果があると実証されている運動を「宿題」にするのはとてもいいと思います。僕の大好きなRIZINの朝倉未来選手は、小学生時代、父親の決めたスクワットや腕立て伏せの回数をこなしてからでないと遊びにいけなかったようです。その回数は半端じゃなかったらしいので、それはともかくとして、運動をする「宿題」はとてもよいものですね。

とはいえ、一人の教員が、学校や文科省の方針に逆らって「宿題(ホーム・タスク)」はやめて「宿題(ホーム・リサーチ)」にする、運動を宿題にする、のはきっと難しいでしょう。宿題を我が家は拒否するというのも、日本人的には難しいですよね。

まずは、親が「タスク」の中にある「リサーチ」を見つけてあげて、少しでも子供が楽しめるようにしてあげて欲しいと思います。きっとどんな「タスク」にも「リサーチ」の部分があると思います。それを発見できるようになることは将来なにをするにも役立つでしょう。これこそが教育だと思います。




サポート助かります。アウトリーチ活動に使えます。