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(タイトル未定)写真集/制作①


皆さん、こんにちは。

夏も本番となり猛暑になる日も出てきました。最近は、暑さでやられて外での撮影は難しくなっています。なかなか、撮影意欲も出てきません。室内で撮影するのも楽しいですが、配慮や制限が多くあまり好きではないです。木漏れ日や風通りがいい別荘地でのんびりしたい気分です。

そんな中でも、写真集制作は進めています。
先日、候補の写真を全て現像し、試し刷りも終わらせました。ここから、構成や製本作業に移ります。

写真を連続的に見ていくと、構成されている順番によって見終わった後の感想がだいぶ変化します。

PC上では管理のため、現像した順番にしていますが、印刷後は適当にグループ分けを行います。何度も同じ工程を行い進めていくと、完全に動かない組み合わせが出てくるようになり、それが一塊になります。全ての写真をグループに分け一塊にし、次はできた複数の塊の順番を決めていきます。最終的に順番が動かなくなったら完成です。

通しで、一冊作ろうとすると全く終わる気配がなく、意欲が低下していきます。そして出来たものを確認すると何故か噛み合わないことが多いです。

何でも工程を細かく分けたほうが効率が良く、小さい単位で見る方が1つあたりの深度が増します。グループも同様に、はじめに適当に分けることで大雑把なイメージ作りを行うことで、「これはいい感じ、これは違う」と自身が気がつくことができます。

そのあとは、他の人に写真を見てもらいましょう。昨今、スマートフォンやSNSが急激に発展してからは写真も刷り出して形にするよりも、画面越しで見ることが多くなりました。写真を撮影する人の中でも、印刷までする人は今や少数派でしょう。

印刷した写真と画面越しで見る写真は、同じ写真でも印象がだいぶ変わります。印刷では、紙やインクによってテクスチャ、発色、コントラストが変化します。私も自宅では写真印刷用に顔料プリンターのPX1Vと染料プリンターのM873Tを使用して使い分けています。


印刷用紙は純正のEPSONから、ピクトリコやイルフォード、ハーネミューレ、ピクトラン等をイメージにあった用紙を探して使用します。刷り出した写真は、なかなか1回で思った色に出ないので、プロファイルや再現像で微調整して何度も擦り直し思い描いているイメージに近づけていく必要があるのです。


完成した写真は、見る人によっても変化します。自分で見ても昨日と今日ではまた違って見え、照明によっても変化します。自身で確認する際は、一定の閲覧環境を整えておくと環境による変化が少ないのでおすすめです。私は、作業机に山田照明のZ-208PROを設置しています。演色性が高く、5000K固定なので印刷物を見るには最適かと思います。


家族や友人に見てもらう際には、率直な意見をもらいます。意外な意見が飛び交ったり、想定していなかった意見をもらえるので、新鮮な気持ちで写真を見直すことができます。ただし、ここで気をつけなくてはならないのが、他人の意見に左右され過ぎてはいけないということです。あくまでも、視点や考え方の選択肢をストックするのが目的です。

SNSで怖いのが、いわゆるSNS映えするための写真に重きをおいてしまうことです。もとより、SNS映えのための写真であれば問題ないですが、そうでないとすれば諸刃の剣となります。写真にもその時々により流行り廃りがあります。現在のトレンドはテレビや雑誌からではなく、InstagramやXなどのSNSから始まります。トレンドを把握することは重要と考えますが、トレンドに流されると自分を見失います。そのような時は、一度SNSから離れ、身近にいる人とのやりとりが忘れかけていた根幹と向き合える切っ掛けになってくれると思います。

今回、書いた内容は自分に対しての楔でもあります。自分でやって考え過ぎても周りが見えなくアイデアが行き詰まりやすいですが、SNSのような巨大な情報の海では気がつく間に埋もれてしまうことがあります。

自分の行いたいことは何なのか、考え直す切っ掛けになればと思います。


それでは、また。

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