高校時代のこと その4

皆さん、こんにちは。河村尚弥です。
今日の東京は天気がよく、気温も上がりました。
今回も、高校生の頃のことを書かせていただきます。よろしくお願いします。

使用する消毒液が濃くなっていく

前回までのブログで、高校時代、不潔恐怖症で身の回りが全て汚れている感覚に陥ったという経験を書きました。
高校2、3年生になると益々、消毒がエスカレートしていきました。

父親の園芸用の噴霧器を背中に背負い消毒液を家中に噴霧していましたが、その消毒液の濃度がどんどん濃くなっていきました。
説明書はちゃんと読んでいて、水での薄め方はわかってはいるのですが、それでは落とせない感覚に頭が支配されてしまいました。
それで、消毒液がどんどん濃くなっていきました。

手洗いが普通の石鹸から薬用石鹸、薬用石鹸から消毒液とエスカレートしていったわけですが、今度は消毒液の濃度が濃くなっていったのです。

濃い消毒液を噴霧することに対していつも「家族の体に害を与えるのでは」といった思いがしていて、罪悪感が強くありました。でも、「消毒液を濃くしろ!」という強迫観念にはかないませんでした。

枕元に水を入れたコップを並べていたのですが、お水を飲んだ後のコップを触ることができなくなりました。
そのため、コップがいつも10個前後並んでしまいました。今では自分でも信じられないのですが、洗えないので不潔に感じ消毒液を入れておきました。

母が片付けてくれた時に、間違って飲んでしまったと聞き、あれから長い歳月が過ぎましたが今でも思いだすと強い罪悪感に襲われます。

履いてるズックも不潔に思い、バケツに消毒液を入れてよくつけておきました。
何足もだめにしました。
このように、強迫行為が止まらないと、お金がかかります。

そして高校を卒業すると加害強迫に苦戦するようになるのですが、この話は次回にさせて頂きます。

大人になった私からー当時、誰か一人でも相談できる人がいたら、気持ちが楽になったかも知れません

今までもこれからも繰り返し指摘しますが、強迫障害の症状は、強迫観念に騙されることから起こります。
私が高校時代、消毒液の濃度が濃くなっていってしまったのも、強迫観念の間違った信号に騙されてしまったからです。

「間違ったメッセージに騙されないぞ」と、意識的に手洗いや入浴をやめていくこと、消毒液を手放していくことが強迫性障害からの回復には大切だと思います。

読んでくださりありがとうございました。


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