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望遠レンズを持って行きたいバンコクの撮影スポット vol.1 ジャイアントスイング編

バンコクでどこかへ写真を撮りに行こうと思ったとき、目的地として多くなるのが寺院。バンコク旧市街やチャオプラヤー川西岸のトンブリー地区にはきらびやかでフォトジェニックな寺院が無数にあり、何度出かけても撮り尽くすことはない。

寺院を撮影する際には全景を入れたいので、広角レンズをチョイスすることが多い。僕がバンコクで写真を撮り始めたとき、1本目のレンズは標準ズーム、2本目は標準域の単焦点、3本目に広角ズームという順に買い揃えていった。

画像1広角レンズは全景を収められる

やはりバンコクで写真を撮っていると、「寺院の全景を入れて迫力ある写真を撮りたい!」という思いが強くなるので、広角レンズが欲しくなるのだ。
まわりの写真仲間を見ても、標準域の次に広角ズーム買う人が圧倒的に多い。

だがここ2年ほど、僕は望遠レンズの魅力に取り憑かれている。僕のインスタをフォローしてくださっている人ならおわかりだと思うが、望遠で撮った写真が多い。
たとえばこんな写真。

僕がNikonからSonyのα7ⅲの乗り換えたとき、最初に揃えたレンズは以下の三本だった。

・Tamron 28-75mm f2.8
・Sony 70-200mm f4
・Sony 85mm f1.8

当時はスナップだけでなくポートレートも積極的に撮っていきたいと思っていたのでこのチョイスになったのだが、この3本は今でもスナップの主力メンバーである。

最近のスマホには広角だけでなく望遠レンズが付いているものもあるが、ポートレート向けの中望遠域がほとんどで、200mm以上の望遠域までカバーしているものは皆無。
スマホに市場を侵食されているカメラにとって、望遠は最後の聖域なのである。

僕が望遠にハマったのは、「スマホでは撮れない世界を切り取ることができるから」、という理由が大きかった。
望遠レンズのメリットは大きく以下の2つ。

・圧縮効果
・カメラを意識されることなく自然な表情や仕草を撮れる

望遠レンズのメリット ①圧縮効果

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最近ではニュースなどで、“密”を演出するために望遠レンズの圧縮効果が強調された写真が利用され、それが、「盛りすぎだ!」とSNSでたびたび話題になっている。あまりいい注目のされ方ではないのが残念だが、圧縮効果は望遠レンズの最大とも言える魅力だ。

望遠レンズのメリット ②カメラを意識されずに撮れる

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屋台のおばちゃんや道行く人など、“人”を撮るのもバンコクでのスナップの醍醐味である。
日本ではプライバシーの意識が強いので見ず知らずの人にカメラを向けるのはためらわれるが、タイでは快く撮影に応じてくれる人が多い。
タイ人はサービス精神旺盛なのでカメラを向けるとピースをしたり、ポーズを決めたりしてくれる人も少なくない。

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だが、撮影者としては自然な表情や仕草を撮りたいと思うもの。
快く撮影に応じてくれるのはありがたいが、カメラは意識しないでほしい。
なんとも身勝手な要望であるが、写真好きなら誰しもがそう思うはず。

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そんなとき望遠レンズがあれば、被写体に近寄らずとも撮影できる。
カメラに気づかれることなく、自然体の被写体を捉えることができるのだ。

この2つが僕が望遠レンズを使う理由である。
前置きはこんなところにして、本編である「望遠レンズを持って行きたいバンコクの撮影スポット vol.1 ジャイアントスイング編」をご覧いただこう。

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